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サイエンス・ブック・トラベル の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2017/01/06

アンテナが働いたとこだけ拾い読み。 宇宙物理→進化生物学→心理学→情報学、と宇宙の成り立ちから、生物の発生・進化と続き、さらに生物・人間とはなにか?とつながる。 サイエンスブックトラベルとは言い得て妙。

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2016/01/11

気鋭の科学者ら30名によるサイエンス分野のブックレビュー。 構成は、第一部が地球や宇宙といった物質環境、第二部が生物や人間の精神を含む生命現象、第三部は科学の歴史や科学を理解すること、あるいは科学の未来に関わる謎等である。 レビュアー30名には物理学者、生物学者から、ジャーナリス...

気鋭の科学者ら30名によるサイエンス分野のブックレビュー。 構成は、第一部が地球や宇宙といった物質環境、第二部が生物や人間の精神を含む生命現象、第三部は科学の歴史や科学を理解すること、あるいは科学の未来に関わる謎等である。 レビュアー30名には物理学者、生物学者から、ジャーナリスト、SF作家までが含まれ、それぞれが自らの専門の学問分野・テーマを中心に、必ずしも新作に拘らない、オールタイムベストの作品を紹介している。(従って、絶版本も含まれる) 例えば、『フェルマーの最終定理』ほかの翻訳で知られ、今やサイエンス・ノンフィクションの翻訳の第一人者とも言える青木薫はエドワード・フレンケルの『数学の大統一に挑む』(6月刊行予定/本人訳)、ロングセラー『ゾウの時間ネズミの時間』の著者の生物学者・本川達雄はクヌート・シュミット=ニールセンの『動物生理学』等、2013年のベストセラー『知の逆転』の訳者・吉成真由美はリチャード・ドーキンスの『進化とは何か~ドーキンス博士の特別講義』(本人編・訳)等を上げている。 私は文科系のキャリアながら、宇宙、生命科学、動物行動学、数学などのサイエンス・ノンフィクションを好んで読むが、それらは、当然ながら日々の仕事の役には立たず、残念ながら飲み会の場の役に立つこともない。 しかし、サイエンス・ノンフィクションを読むことによって(国際・社会問題を扱ったノンフィクションを読んでも同じだが)、本書の副題にあるように「世界を見晴らす」ことができるというのはオーバーとしても、現代科学の世界のいろいろな地域(分野)を歩くことはできるし、それによって僅かでも世界の見え方・感じ方が変わってくるのではないかと思う。 本書は、現代科学のまだ行ったことのない世界を歩くための格好のガイドブックと言える。

Posted byブクログ

2018/10/31

科学者、ライターなどが3冊ずつ紹介する形。 <関心を持った本> 「分子からみた生物進化 DNAが明かす生物の歴史」宮田隆 「フロー体験 喜びの現象学」M. チクセントミハイ

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2015/09/15

まず思ったのは紹介している文章を書く人によってこれほどまでに惹きつけられるのかと思ったし、読みやすさやわかりやすさなども変わるのだと感じた。自分は歴史が好きだったからサイエンスや数学に関しての書籍は読んでこなかった。それについていけるのかなという不安は今でもある。しかし自分に幅を...

まず思ったのは紹介している文章を書く人によってこれほどまでに惹きつけられるのかと思ったし、読みやすさやわかりやすさなども変わるのだと感じた。自分は歴史が好きだったからサイエンスや数学に関しての書籍は読んでこなかった。それについていけるのかなという不安は今でもある。しかし自分に幅をもたせるためにも読みたいなとも思う。 本書で気になった本は「第二の地球を探せ」「進化とは何か」「破壊する創造者」「動きが心をつくるー身体心理学への招待」「ソロモンの指輪」「脳内麻薬」「山中伸弥先生に人生とips細胞について」「利己的な遺伝子」などなどである。少しでも読んでみたい。

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2015/06/21

鎌田浩毅氏や長沼毅氏らのブックレビュー。 科学を食わず嫌いしている方々にぜひ読んでいただきたい一冊。 僕は吉成真由美氏オススメの『進化とは何か』(リチャード・ドーキンス、早川書房)を読んで見ました。

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2015/06/15

おもしろい科学書を100冊紹介してくれる本。 普段、馴染みのない科学書を「読んでみたい!」と思わせる不思議な本。 自分はまだまだ知らないことがたくさんあると気が付かせてくれる本。 知的好奇心を煽られる本。 サイエンスと一言で言っても、その分野は多岐にわたる。 それぞれの分野の第...

おもしろい科学書を100冊紹介してくれる本。 普段、馴染みのない科学書を「読んでみたい!」と思わせる不思議な本。 自分はまだまだ知らないことがたくさんあると気が付かせてくれる本。 知的好奇心を煽られる本。 サイエンスと一言で言っても、その分野は多岐にわたる。 それぞれの分野の第一人者がお勧めする本が100冊紹介されるこの本は、宝の宝庫だ。

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2019/06/02

[関連リンク] 科学の歩き方『サイエンス・ブック・トラベル』: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2015/05/post-de11.html

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2015/05/24

研究の対象を絞ったり、それまで知られていなかったものが知識が塗り替えられたりすることで、新しい学問の領域ができていく。 そこでには時代や社会の要請、経済の側面、あるいは制度の在り方、研究者たちの思惑、流行り廃りなど様々な要素もかかっている。 科学は哲学者によって営まれていた。

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2015/05/17

こういう数多くの方が色々な分野について書いてある本が好きです。 なぜかというと、自分が分からない部分でも、1人の文章がそれほど長くないので飽きない。読み飛ばしていけるし、本当に調べたいことがあれば深く調べていける。ブックガイドもある。文系の自分でも読み進めていけます。 途中に出...

こういう数多くの方が色々な分野について書いてある本が好きです。 なぜかというと、自分が分からない部分でも、1人の文章がそれほど長くないので飽きない。読み飛ばしていけるし、本当に調べたいことがあれば深く調べていける。ブックガイドもある。文系の自分でも読み進めていけます。 途中に出てくるフレーズで、我々は中学高校あたりで数学や理科の基礎について学ぶ理由として「知識を受け取って、更にその先を見晴らす手がかりを得ている」というのがあります。 最終的に文系な自分としては、どうしてそのときそのことに気づけなかったのだろう、とほぞを噛むような気持ちになりました。 まぁ、そのときは他にも目の前に降ってくる教科や部活や人間関係もいろいろあったし、きっとそんなことに考えは及ばなかったかもな…笑 以下は自分が他にも気になった部分です。 ・大地震のあとは火山の噴火が起こりやすい 御嶽山の噴火という痛ましい事故があって、最近は箱根の噴火も取り沙汰されてますね。 火山活動に関する報道が多いなとなんとなく思っていたのは、3.11が起こったことと無関係ないのかもしれないんですね。 ・青木薫さんの特別寄稿の部分 第一線で活躍されている方が、自分は科学が好き、翻訳が好きなのだという原点に返ったお話です。どうしてもやりたかったことだからこそ、ポピュラーサイエンスの翻訳を30年続けられているのだろうと思います。

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2015/04/08

山本貴光編『サイエンス・ブック・トラベル』(2015.3)を読む。 編集者が各分野の科学者、作家に働きかけてサイエンス本の書評をとりまとめたもの。 評者の書物愛、知識人ぶりにしびれます。研究者、翻訳家、作家と生業はさまざまでも知識人としての生き様は共通するようです。 伝統中...

山本貴光編『サイエンス・ブック・トラベル』(2015.3)を読む。 編集者が各分野の科学者、作家に働きかけてサイエンス本の書評をとりまとめたもの。 評者の書物愛、知識人ぶりにしびれます。研究者、翻訳家、作家と生業はさまざまでも知識人としての生き様は共通するようです。 伝統中国では官吏=読書階級=知識人という構造がありました。古き良きお役人さまとして、この心を持ち続けたいものです。 【本文より】 ◯宇宙を研究することは、何ページあるかはかり知れない「書物」を読むことに似ている。この「書物」は表紙がどこにあるのかも知れず、どこに終わりがあるのかも分からない。宇宙の研究によってその1ページ、あるいは数行を解読することができれば、研究者として大変な幸せというべきかも知れない。(福井康雄・名大宇宙観測センター長、国立天文台『理科年表』を評して) ◯知識量が乏しかった黎明期には、科学はわずかしかないピースを紡いで生み出される。そんな世界には、しばしば美しさが宿るものだ。知識が足りないがゆえに生み出される美である。しかし科学は進歩すればするほど、その姿は美しさからかけ離れたものになっていく。(大河内直彦・海洋研究開発機構分野長、カルビン『化学進化 宇宙における生命の起源への分子進化』を評して) ◯彼(著者のニールセン)の自伝『ラクダの鼻』はこんな文章ではじまる。「学校の主な機能は、子供たちに疑問をもたせないだけの知識を与えることだと言われてきた。学校がそれに成功しなかった子供が科学者になる」。子供は「なぜ?」と問うものであり、それを問わせなくするのが学校というもの。シュミット=ニールセンは生涯、なぜ?を問い続けた人だった。(生物学者本川達雄、ニールセン『動物生理学』を評して)

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