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二重螺旋の悪魔 完全版 の商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2015/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いやあ実に久しぶり。本作の最初の刊行時に読んで、結構、衝撃を受けた作品で、この後のソリトンまでは実に素晴らしかったので、その印象が非常に強い。流石に今読むと古いかと思ったが、それなりに現代に合わせてアレンジしているため、物語の根幹をなす愛憎関係の人間関係と主人子の像芸に古さを感じるものの、話としての陳腐感はない。このパフォーマンスがソリトン後も続いていたらよかったのだが、また新作を書かれているとのことなので、期待したい。

Posted byブクログ

2015/04/13

本作は、マルチエンターテイメントとして書かれたということだ。 確かに! ひとつにこれはバイオ工学をテーマにしたSFであり、もうひとつにはハードボイルドだ。 どちらの面からも面白く読める。 しかも、「エンターテイメント」であるため、リズムが良く、ドライブ感も凄い。 でも、一気に読め...

本作は、マルチエンターテイメントとして書かれたということだ。 確かに! ひとつにこれはバイオ工学をテーマにしたSFであり、もうひとつにはハードボイルドだ。 どちらの面からも面白く読める。 しかも、「エンターテイメント」であるため、リズムが良く、ドライブ感も凄い。 でも、一気に読める理由はそれだけではないだろう。 キャラクターの形成が非常に見事だからだ。 彼はもともとバイオ技術者である。ゆえに、問題となっているバイオハザードに対する理解が深い。 次に、彼はハングリーな生い立ちを持っていて、そのためバイオハザードを起こすような功名心を持っているし、コミュケーションが上手ではなく、そのため恋人とうまくいかないという非常に人間的な面を併せ持つ。 そして、特大規模のバイオハザードにも、その影に隠れた宇宙的な陰謀にも、主人公のロマンスにも、全て上手な結末がついている。 上下巻として出されたものが今回加筆されて完全版の一巻とされているため、分厚くなる傾向のCMFでもとくに分厚く重たい一巻なのだが、それでも一気に読めてしまうことは保証したい。

Posted byブクログ