連結納税の実務と申告の手引 の商品レビュー

三浦昭彦(著者)

2016/03/19

連結納税の実務を事例形式で解説して分かりやすかった。誤字が多いのは愛嬌か。数値例の間違いはモヤモヤ感が増すのでやめてもらいたいが。初学者でも理解できそうなので、一応お勧めとしておく。
P245
離脱した子法人の売却損益に関しては、税務上、投資簿価修正を行い二重課税にならないようにします。
通常は、売却に伴って一部は実現しますが、残った部分については実現性が高いと考えられる場合を除き繰延税金資産は計上しません。
P251
役員が子会社の株式を持つことは、100％の保有率を計算するに当たり除外される株式には該当しません。
除外されるのはストックオプションの実行による取得のみであり、役員持株会による取得は認められません。
子会社株式を子会社の役員に保有させてインセンティブを与えることについては、慎重な判断が必要です。
P264
連結納税申告書作成者が不在となったことは、「事務負担の著しい過重」となりますので、連結納税を取りやめる正当な理由となります。