激コワ！キミだけに話しちゃう!?都市伝説 ケータイから聞こえる声の巻 の商品レビュー

平川陽一(編者)

2021/02/15

犬の散歩をしていると偶然見つけた携帯電話。壊れているが、後日交番に届けようと持ち帰った。その日の夜中、突然携帯電話に着信があり、不気味なノイズと女の声が聞こえ始めた……。

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激コワ！シリーズ第四弾。全四巻なので、この巻が一番最後の巻。巻を追うごとに怖さが増していった印象だ。都市伝説の本なのでどこまでが実話なのかは不明だが、こんなことが日常に、しかも小学生が体験していると思うと、体験者には悪いが、少しワクワクする。
（でも自分が体験するのはいやだという、自分勝手さはご容赦ください……） お気に入りの話は「神社で暴れたら」。人間の持つ恨みの念が体験者たちを襲う。神社でサッカーをしている体験者たちは、木に打ち付けられていた呪いの藁人形を意図せず木から外してしまう。藁人形の処理に困った体験者の友人は藁人形を壊してしまうのだが、その夜何かしらの体験をしてしまったらしい。語り手である男の子が実際に体験をしているわけではなく、また体験者の友人もショックからなのか何が起こったのか覚えていないため、詳細は不明。
しかし、藁人形関係で何かあったのは明白。神社でサッカーをしていたのも、藁人形を壊したのもなかなか罰当たりな行動だが、ちょっとかわいそうになった。このシリーズは2008年ごろに出た別タイトルの都市伝説本の改題したシリーズだと一番最初の巻の読了ツイートを投稿した時に触れたが、元のシリーズはもっとおどろおどろしい表紙で、シリーズは全20巻出ているらしい。この4冊で読めるのは、パート2、パート3とのこと。買い集めるにはやや難しい巻もあるようなので、図書館などで借りて別のパートも読んでみたい。