石川県って、こんなとこ 新装版 の商品レビュー
先週の日曜、初めて金沢に行った。 尾山神社と金沢城を回って、その後は金沢市内の書店と駅チカで開催している古本市に寄った。 国内外の観光客でにぎわっていた。 石川県が加賀百万石だけではない。 能登半島に眉丈(びじょう)連山がある。 19...
先週の日曜、初めて金沢に行った。 尾山神社と金沢城を回って、その後は金沢市内の書店と駅チカで開催している古本市に寄った。 国内外の観光客でにぎわっていた。 石川県が加賀百万石だけではない。 能登半島に眉丈(びじょう)連山がある。 1987年、弥生時代中期・後期の高地性集落の杉谷チャノバタケ遺跡が発掘された。 そこからおよそ2000年前の竪穴住居から、炭化して黒褐色になった米のかたまりが出てきた。 加工・調理された米であることが明らかになった。 まさに日本最古の「おにぎり」として話題になった。 加賀藩にも「御三家」があったと聞いて驚いた。 富山藩10万石と大聖寺(だいしょうじ)藩7万石は、知っていたが、上州七日市藩の存在は初めて知った。 上州七日市藩は、現在の群馬県富岡市にあった。 大阪の陣で前田家が戦功をあげたことで利家の五男、利孝は幕府から七日市藩1万14石を与えられた。 14石なんて中途半端だなと思った。 人間には欲があるので、どうしてもバブル経済は避けられない。 明治初期に金沢でバブルがあった。 それは、廃藩置県で加賀藩が消滅した。士族は以前の家禄を返上して、その代わりに国から一時金や金禄公債をもらった。 ここで借金で首が回らなかった士族に臨時収入が入った。 悲しいかな、降ってわいてきた大金を有効に使うことができず、遊びに使ったり、頼母子講などの不安定な財テクに金を注ぎ込んだ。 明治初年の金沢の景気は、茶屋街がにぎわい、人力車が繁盛し、茶道具などが高騰した。 打ち上げ花火のようなバブルは長続きしなかった。 税金を納められずに財産の公売処分となった者は、17000人余もいたそうだ。 この他にも石川県の知られざる歴史を知ることができて楽しかった。
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石川県の古代からの歴史を気軽に知ることができる1冊です。全100話と盛り沢山ですが,それぞれが完結しているので読みやすいと思います。まずは身近な現代の章から目を通してみるのもいいかもしれませんね。
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