槐 の商品レビュー
中学生の課外活動で公一達はキャンプに来たが、振り込め詐欺集団の内部抗争に巻き込まれる。 生きて帰れるのか?ストーリーが無茶苦茶で現実味がないが、展開がテンポ良く面白く読めた。
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青春バイオレンス血飛沫小説。死体の数の割には読後感がえらく爽やか(笑) 沙村広明さんのベアゲルター思い出した。もちろんこちらのほうが断然青春してるけども。
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読みやす~いエンタメ小説でした。 本屋で帯見たときもうちょっと読み応えありそうかなと思った記憶が… ライトなので忙しい時の読書によいかと。
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なんていうか、謎の感動。 なんていうか、シンプル・イズ・ベスト。 キャンプ場で襲撃される中学生、生き残れ!絶望的な戦いに挑む中学生、みたいな帯の煽りを読んで想像したのは「バトル・ロワイアル」みたいな物語だったが、いざ読んでみたらそれは「機龍警察」のヒロインの流れを汲む、めちゃ格好...
なんていうか、謎の感動。 なんていうか、シンプル・イズ・ベスト。 キャンプ場で襲撃される中学生、生き残れ!絶望的な戦いに挑む中学生、みたいな帯の煽りを読んで想像したのは「バトル・ロワイアル」みたいな物語だったが、いざ読んでみたらそれは「機龍警察」のヒロインの流れを汲む、めちゃ格好いいアクション小説であった。何が悪で何が善かわからないこの世の中で、ここまでの勧善懲悪はとっても気持ちいい。そして同時に青春小説の体もなしている。時々あまりにジュブナイルな表現が気にはなったものの、まったく見事なエンタメだ。 内容はまるっきり違うけれど、なぜか「ドラえもん」(映画版)と似た印象を覚えた。 なんていうか、王道。
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月村了衛、脱出物ホントに上手い。都合良い事が多いけど、この手のストーリーにはしょうがないかな?ホント面白く、一気読み。教頭先生フラグ立ちまくりだったけど、期待以上に格好良すぎ。この物語の真のヒーローかも。最期には涙。
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「土漠の花」以来、久々に著者の作品を読んでみた。「土漠の花」とはまた違う面白さがあって良い。野外活動部に所属する中学生と顧問、教頭が部活動中に山奥のキャンプ場で半グレ集団に襲われ、中国マフィアの抗争に巻き込まれる。生徒と先生、教頭の命はどうなるかドキドキと不安の展開だが、閉店した...
「土漠の花」以来、久々に著者の作品を読んでみた。「土漠の花」とはまた違う面白さがあって良い。野外活動部に所属する中学生と顧問、教頭が部活動中に山奥のキャンプ場で半グレ集団に襲われ、中国マフィアの抗争に巻き込まれる。生徒と先生、教頭の命はどうなるかドキドキと不安の展開だが、閉店したレストランの店主の自殺の因縁、抗争と槐の正体は何か、生と死を分ける抗争の中、生徒が皆の命を守るため、教頭が自分より生徒らの命を守るため、先生が半グレ集団に命をかけて勇敢に立ち向かう姿が良い。最後の生徒が皆晴れやかな表情で良い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
月村了衛さん、最初に読んだ本は、2015年4月「土漠の花」でした。テンポの良さが記憶に残ってます。次は2年半後、先日読んだ「ガンルージュ」、面白かったです。主婦(元公安)と先生(女性)の小気味よい活躍、読んでて心が躍りました。そして今日読んだ「槐(エンジュ)」(2015.3発行)、「ガンルージュ」よりもっと面白かったです。そして読後の余韻がとても心地よいです。「クッキーひとつ」が人の心を掴み生死を分けることもあるんですね(^-^) 由良季実枝先生、脇田大輔教頭、そして勇敢な生徒たちに大拍手です! 水楢中学校野外活動部は夏休み3泊4日でキャンプを。教頭脇田大輔、副顧問由良季実枝、生徒7名。キャンプ開始と同時に関帝連合というグループ、葵中国系グループの現金強奪事件に巻き込まれる。柔道家脇田の身を挺しての奮闘、副顧問の冷静な指導と抜群の戦闘能力によりなんとか危機を脱することが。ハラハラ・ドキドキの展開で一気に読了。月村了衛「槐(エンジュ)」、2015.3発行、372頁。
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あまりに現実離れしたストーリーで途中でやめようかと思いつつ次の展開も気になるので、結局読了した。中学生があんな壮絶な事件に巻き込まれ目の当たりにしたらしばらく立ち直れないか精神的におかしくなると思う。この作品では槐の活躍で事件後はかなりポジティブな終わりかたになっている。明るい未...
あまりに現実離れしたストーリーで途中でやめようかと思いつつ次の展開も気になるので、結局読了した。中学生があんな壮絶な事件に巻き込まれ目の当たりにしたらしばらく立ち直れないか精神的におかしくなると思う。この作品では槐の活躍で事件後はかなりポジティブな終わりかたになっている。明るい未来が感じられる終わりかたの方が晴々とするので、これはこれでいいと思った。
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衝撃的な内容だった『土漠の花』発刊の翌年発刊された作品。 今度もかなりハードな内容だった。 オレオレ詐欺の被害にあって愛する祖母を失った中学三年生の 弓原公一は中学最後の夏休みに、 部活最後の恒例のキャンプに出掛けた。 学校側の付き添いとして、 脇田教頭と臨時教員の由良季美枝先...
衝撃的な内容だった『土漠の花』発刊の翌年発刊された作品。 今度もかなりハードな内容だった。 オレオレ詐欺の被害にあって愛する祖母を失った中学三年生の 弓原公一は中学最後の夏休みに、 部活最後の恒例のキャンプに出掛けた。 学校側の付き添いとして、 脇田教頭と臨時教員の由良季美枝先生が同行し、 メンバーは野外活動部6人に 問題児の朝倉隆也を加えた9人で葦乃湖へ。 その夜、葦乃湖キャンプ場は 武装した半グレ集団・関帝連合に占拠されてしまった。 関帝連合リーダーの溝淵は、オレオレ詐欺の主犯でもあり、 オレオレ詐欺で集めた大金を盗まれ、 この葦乃湖付近にあるという情報をつかんでやってきたのだった。 ライバルのチャイナグループのリーダー・葵も その情報をつかみ、だれが先に大金を手に入れるかで、 湖畔の夏の夜が銃声と悲鳴が交互におこる戦場と化した。 子供は人質として役に立つという溝渕の定理で 公一たちは殺されずに済んだが、人質として捕まってしまう。 ただ一人、臨時教員の由良季美枝だけが つかまりもせず、殺されもせず・・・ 自分の身を守るために、ついに世を忍ぶ仮の姿を捨てて 公一たちを助けるべく、悪党たちに立ち向かっていった。 彼女は何を隠そう、由良季美枝というのは仮の姿で、 本当は、赤軍派の女性最高幹部を祖母に持つ、 国際テロリストの三ッ扇槐という女性だったのだ。 中学生に生き抜くためには 地獄を見ることもあるということを身をもって示し、 たった一人で巨大な組織と戦いぬいた槐の雄姿が印象的だ。 相変わらず読みやすく、 ぐいぐいとスリリングなハードボイルドの世界へ導いてくれる作品だった。 でも中学生の夏休み合宿に あの残虐な一夜をもってくるのは、ちょっと可哀想な気がした。 ストーリーは面白くて私個人としては好きな部類の作品だが、 登場人物は、せめて、高校生ではないだろうか。 残虐シーンが多いため、この作品が映画化されたなら、 まちがいなく、「R15」だろうなと思った。 女テロリスト槐の活躍は、また期待したいところだ。
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土漠に続いて またまた裏切られた。まさかそーなの⁉️ってな展開にハラハラ感は多少削がれましたが、少し安心して物語を楽しめました。
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