ポポロクロニクル(下) の商品レビュー
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本作の主人公ムルカは騎士を自称するわりに高所が苦手だったりと意外に情けないあの人の子供時代のお話だと読む前から噂には知っていた。 実はメイン4人の中で特別好きではなかったので、いつか読みたいと思いつつ後回しにしていたのだ。 (ポポロのキャラは皆好きだが、何せめちゃくちゃ好きなキャラが多すぎる) が、もっと早く読むべきだった。 彼の生い立ちや高所恐怖症の理由、喋り方の謎も解けて、愛着が深まった。 もしかしたらポポロファンではない、あるいはゲームをよく覚えていない大人の読者には特別面白い本ではないかもしれない。 しかしポポロファンにとっては、ニヤリとするシーンがいくつもあった。PS時代からのファンは勿体ぶらず絶対読むべきでございます。 個人的にはエスペランサの登場にグッと来た。 (まさかのサニアの叔父!)マルコの名の由来にもにやりとしてしまう。 今回は2で召喚獣として活躍した3人が古の勇者として登場したが、ほかの召喚獣たち(モノケロース、ブルンバブン、カルラ)も続刊で出てくる事を期待。 唐突な愛の女神の登場が不自然な気がしたのだがフレアとのフラグを折るためなのだろうかと解釈。 彼女もまだいまいち謎が多い。 レオナの動物と話せる能力は彼女から受け継いだはずだけど…。 攻撃してきたガミガミ魔王をしっかり助けるあたりピエトロのお人好しはパウロ譲りでもあるのかと微笑ましい。 大事な場面で気絶したり、一番に肖像画にされたりボンヤリしているというか…そんなところもピエトロに受け継がれたのだろうか。 それにしてもパウロ王子の見せ場がもう少し欲しかった。 大地の力で怪力っぷりを見せつけるムルカ、歌う事で精霊の力を借りるフレア、舞い踊るサルサ姫、竜の姫サニア、そしてガミガミ魔王様…この面々に比べると竜の力を得たものの普通に剣で戦っているパウロ王子は他のキャラクターより地味な感じが否めない。 しかしここまで親世代が揃い、ラスボスもあの方となると、やはりルーベンの戦いは2のラストバトルを想起させて感慨深かった。 エピローグのパウロとサニアの再開には胸が熱くなる。 ここからゲームへ繋がっていくのね!(大拍手) 青空をバックに~Fin~と書かれた文字が見えましたよ(妄想) 児童書自体かなり久しぶりで、登場毎に口上を述べるガミガミさんなど、すっかり子供の純粋さを無くした30代読者の私にとっては少々くどさも感じたのだが、わかりやすい言葉で書かれた物語と福島さんの暖かみのある挿絵にはやさしさがあふれ、媒体がゲームでなくてもしっかりポポロクロイスらしさを感じた。 彼らの冒険譚を読んでいる私の想像の中でムルカと仲間たちは2Dドットだったり3Dポリゴンだったりアニメーションだったりの姿で動き回った。 読書中はポポロのサントラをBGMにしていたら雰囲気が出て最高だった。 冒険を見届けることができたのはとても嬉しかったが、いかんせん私の想像力だけでは足りません! 願わくば、ゲームやアニメで…!お願いします! そして続刊の『ポポロクロニクル2 星を抱くもの』が現在配信停止中と知って大後悔。 (なぜもっと早く読まなかったのか) しかし田森氏のWEBサイトを確認するとポポロクロニクル3は執筆中とのことなので、完成のタイミングで2の再配信を期待しています。
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子供向けなのですぐに読めます、といいたいところだが、さくさく読めるのは「ゲームシナリオ」もしくは「ゲームの企画書」に加筆したもの、なんじゃないかと思います。いや、別にそれが悪いというわけじゃないです。ゲーム原作者(元は漫画)の田森庸介さんの筆によるものだから、それはそれでいいんで...
子供向けなのですぐに読めます、といいたいところだが、さくさく読めるのは「ゲームシナリオ」もしくは「ゲームの企画書」に加筆したもの、なんじゃないかと思います。いや、別にそれが悪いというわけじゃないです。ゲーム原作者(元は漫画)の田森庸介さんの筆によるものだから、それはそれでいいんです。でも、こうなったら、ゲームでキャラクターを動かしてみたい、ってなるじゃないですか。もしくは、アニメで見たい。 というわけで、アニメ化してください。お願いします。映画にしまょう!ぜひww
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最後にフレアさん(記憶なし)がムルカの家に住むことになるけど、フレアさん早死にしちゃったとか哀し過ぎるから、後のレオナさんが単純にフレアさんの娘じゃないといいなぁと思った。
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