2038年 南海トラフの巨大地震 の商品レビュー
地球物理学者、地震の権威であもあり、元京都大学総長が、近い将来必ず発生する南海トラフ地震に大きく影響を受け、しかも著者の育った高知県の高知新聞に連載したエッセイ風の著作。最近読んだ養老孟司の本に引用されていたことと本の題名から、どの程度の規模の地震なのか、なぜ2038年なのか、と...
地球物理学者、地震の権威であもあり、元京都大学総長が、近い将来必ず発生する南海トラフ地震に大きく影響を受け、しかも著者の育った高知県の高知新聞に連載したエッセイ風の著作。最近読んだ養老孟司の本に引用されていたことと本の題名から、どの程度の規模の地震なのか、なぜ2038年なのか、ということに関する論考を期待していたが、少し違った。ところどころに地震学者らしいことが散りばめられており重要なメッセージは伝わったが、全ページ数の75%はエッセイなので、題名が大き過ぎると思う。記述ミスもあったので、編集力に不足感あり。 ■2038年という年に特別大きな意味はなく、他の予想(2034年、2040年)の間の年ということ。 ■ただ、過去1000年以上にわたり南海トラフ地震は100‐200年ごとに何度も発生しており、今回も1946年の昭和南海地震の後の次の地震として確実に発生する。 ■地震速報のありがたみ
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第一部は南海トラフの次の大規模地震の予測内容とその根拠。第二部は2002-2014年高知新聞連載のエッセイ再録。 タイトルは明確でよいと思います。学者先生のサイエンス本というより、エッセイメインの記念本という感じでした。
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