昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか の商品レビュー
テーマは面白いのだが、説明的な文章が多く、ちょっと読みづらい。 いくつかの昔話などをピックアップして、じっくりと書いて欲しかった。
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非常におもしろく、興味深く読んだ。 「古典文学」ではなく、「昔話」という口承で伝わる物語。いかに、当時の時代背景、現実の生活に密着しているということがよくわかる。 古代〜中世・近代、「老人」の「社会的地位の低さ」などなど。 様々な資料から昔の暮らしぶりを考察し、そこから本書の主...
非常におもしろく、興味深く読んだ。 「古典文学」ではなく、「昔話」という口承で伝わる物語。いかに、当時の時代背景、現実の生活に密着しているということがよくわかる。 古代〜中世・近代、「老人」の「社会的地位の低さ」などなど。 様々な資料から昔の暮らしぶりを考察し、そこから本書の主題に対する筆者の持論を展開する。 また、後半では、いろいろな「イカす老人たち」の話もあり、そこも楽しく読めた。
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昔は弱者には厳しく特に貧しい老人は大変な時代がずっと続いていた。その中で、こういった弱者が逆転する話などは起承転結には良かったのではないかというのを桃太郎やかちかち山及び源氏物語などの古典から例証する。 桃太郎は桃を食べたじいさんとばあさんが若返って子作りをするというバージョンの...
昔は弱者には厳しく特に貧しい老人は大変な時代がずっと続いていた。その中で、こういった弱者が逆転する話などは起承転結には良かったのではないかというのを桃太郎やかちかち山及び源氏物語などの古典から例証する。 桃太郎は桃を食べたじいさんとばあさんが若返って子作りをするというバージョンの方がメジャーだったらしい。 かちかち山はばあさんが狸に騙されじいさんがばあさんの死肉を食わされるのが元々の話だったのが現代になるにつれマイルドになった。
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羊頭鶏肉の類です。一応実証的な分析を装っていますが、本旨とはズレたところばかりで、最初に問題の立て方を間違うと...何が言いたいのか、イライラの連続です。“昔話”と一括りにしては、時代と範囲・レベルが広すぎるのではないでしょうか?
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新聞書評で見かけてちょっと興味をそそられたので読んでみたのですが、期待以上のおもしろさでした。 日本の昔話や古典文学から、老人についてどのような描写がされているかを実証的に分析しているまじめな論考なのですが、そこに出てくる考察がなかなか強烈です。序文にある「弱いようでしぶとく、枯...
新聞書評で見かけてちょっと興味をそそられたので読んでみたのですが、期待以上のおもしろさでした。 日本の昔話や古典文学から、老人についてどのような描写がされているかを実証的に分析しているまじめな論考なのですが、そこに出てくる考察がなかなか強烈です。序文にある「弱いようでしぶとく、枯れているようでエロく、姥捨て山に捨てられても決して死ぬことなく、時にその老醜さえも武器にしてしまう」という記述が、この本全体を貫くトーンを表していると言って良いでしょう。最終章「実在したイカす老人」に取り上げられている、世阿弥、上田秋成、鶴屋南北、葛飾北斎の老境での豪快さにも感服しました。 これは大いにお勧めです。
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- ネタバレ
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図書館で借りた本。 むかしむかし、あるところにお爺さんとお婆さんが・・・で始まることの多い、昔話。 当たり前すぎて、考えたこともなかったけど、なぜお爺さん、お婆さんなのか?そして、その老人たちはだいたい働き者で貧しいのは、なぜ?と言うところをいろいろな角度から掘り下げて書かれている本。 面白くて、すいすい読み進んでいき、同著者の「本当はひどかった昔の日本」を合わせて読みたくなりました。
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