14歳からのケンチク学 の商品レビュー
14歳といえば中学2年くらいだろうか。そのくらいの少年・少女に対する本にしては、結構しっかしした内容も書いてある。 本当はもっと建築にフォーカスした内容を期待していたのだが、内容がいろいろな方面に広がっており、煩雑な印象に。 「英語」の章で書いてある、 『単語がどのように1つの文...
14歳といえば中学2年くらいだろうか。そのくらいの少年・少女に対する本にしては、結構しっかしした内容も書いてある。 本当はもっと建築にフォーカスした内容を期待していたのだが、内容がいろいろな方面に広がっており、煩雑な印象に。 「英語」の章で書いてある、 『単語がどのように1つの文章にまとめらるか』を基準に言語を三つ、すなわち「孤立語」「膠着語」「屈折語」に分類できる。 という内容は、非常に興味深い内容だった。 (ちなみに日本語は「膠着語」に分類されるそうです)
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★狙いは良し★建築は総合芸術であり、様々な分野を切り口に関心を持てる。だから自分の好きなところから子供も建築に興味を持ってほしいーー。そんな狙いから、数学や物理、国語、体育などのテーマを立てて18人が建築を語る。 建築に興味がある人が、分野ごとに分解して建築を考えるのには適して...
★狙いは良し★建築は総合芸術であり、様々な分野を切り口に関心を持てる。だから自分の好きなところから子供も建築に興味を持ってほしいーー。そんな狙いから、数学や物理、国語、体育などのテーマを立てて18人が建築を語る。 建築に興味がある人が、分野ごとに分解して建築を考えるのには適しているが、そもそも建築にさほど思い入れがない子供にとっては無理やり話を建築に引っ張られても退屈でしかない。もちろんそれを分かったうえで、本当は子供向けに書いているわけではないだろうが。
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建築家が、建築にまつわることを、授業の科目に当てはめて書いた本。 建築に必要なマインドや勉強がわかる。 いっぺんが短くてポンポン読める。 建築にそんなに興味なくても、教養本として面白いと思う。
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どうしてまたこんな本を買ったかというと、中3の娘が少し建築に興味をもちだしたから。とはいっても、工学部建築学科は無理だろうけれど、生活科学で住居デザインなんかを学べればいいかなあ、なんて期待して買い与えた。まあ、やはり結局読んだのは自分だけで、娘は少しは興味を示しても、「こんな分...
どうしてまたこんな本を買ったかというと、中3の娘が少し建築に興味をもちだしたから。とはいっても、工学部建築学科は無理だろうけれど、生活科学で住居デザインなんかを学べればいいかなあ、なんて期待して買い与えた。まあ、やはり結局読んだのは自分だけで、娘は少しは興味を示しても、「こんな分厚い本読めない」などといいながらスマホをいじっている。私も昔は建築に興味をもったこともあった。父親が大工だったこともあり、家ができていく過程は結構見る機会があった。小3のころから、社会科見学で行ったのをきっかけに広隆寺や蚕ノ社など仏像も含めて神社仏閣に興味をおぼえた。美術館や博物館にも行った。その中身もだし、建物自体にも興味がわいた。法隆寺の柱とエンタシスなど興味をそそられる。(この話は確か本書にはなかった。)さて、本書の内容は・・・なんだか長い時間かけて読んでいたので、うまく思い出せないなあ。興味深い話もあったはずなんだけど。ウナギの寝床の京の町屋に住んでみたい。要坪庭、水琴窟。
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学校の科目を切り口に 建築関係者が建築について語る 科目との関係が苦しかったりもするけど その分切り口が新鮮でもある 建築を教えるというのは なんと難しいことか
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大学の建築学科というのは、大抵は工学部に属している。ところが、そこで歴史学を教えていたりする。 建築というのは、数学や物理ばっかりの話ではない。数学ではなく、算数もある。地理、化学、倫理、政治経済、そして体育、国語、果ては音楽、そして修学旅行まで、さまざまな教科に見立てての、建...
大学の建築学科というのは、大抵は工学部に属している。ところが、そこで歴史学を教えていたりする。 建築というのは、数学や物理ばっかりの話ではない。数学ではなく、算数もある。地理、化学、倫理、政治経済、そして体育、国語、果ては音楽、そして修学旅行まで、さまざまな教科に見立てての、建築のお話集。 自分がクライアントになることを考えてみて欲しい。 国語が全然出来ない建築家にモノを頼みたいか。歴史的背景を全く知らない建築家に、その土地に残るデザインを委ねられるか。化学の知識がまったくない建築家に、シックハウスの何がわかるのか。物理がニガテ、という人に構造計算が出来るのか。 実は全部、なんとかなっているのだ。それは良質のものを生み出している、ということとは違う。わからなくても、法律で定められた範囲を守っておけばOK、という仕組みがある。建築家はウンチク家などといわれる。僕の知人にも建築家はたくさんいるが、これらの知識を本当に幅広く身につけている人は、そう多くない。 だから、大人の建築関係者がこの本を読めば、なるほどな、とか、あたりまえだけど見逃していたな、ということばかり。タイトルにある「14歳」には、建築のこの世界は広すぎて、やっぱりどこかにフォーカスしてしまうのではなかろうか。 建築というのは、歴史的にも地理的にも、その他様々な点で非常に影響が大きい。本書の「情報」の授業では、グーグルのようなビッグデータは、権力や武力にも相当するから、もう少し慎重にやれよ、建築(も、権力側のことが多い)は慎重にやって来たよ、と言う。そう、建築は形をつくるだけでなく、何かをまとめる力が必要で、それはもう建築という範疇からはずれた職能になっていくのかなあ、などと夢想する。 あとは、「生物」の授業に、「からまりしろ」の話があった。建築の「きわ」の部分は、ハッキリとした境界ではなくて、いろいろなものがからまってくる、からまりしろが欲しいのだ、と。中間領域とかバッファーゾーンとかいう言い方とはちがって、からまりしろ、ってなんだか素敵だなあ。
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建築を学問として分かりやすく書いている。ただ、14歳には理解してもらえるのかな…大学生ように感じた。面白いのは間違いない。
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