無限のビィ の商品レビュー
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小学3年の信悟。遊び友だちは4年のミッコと5年のドドイチ、そして2歳ほどの知能だと聞かされている弟の将悟。 弟はずっと面倒を見てやり自分が守る、信悟はそう思っているやさしい「にぃにぃ」。 良江は酔っ払いを送っていく夜道で、頭上から襲ってきたカラスに目潰しをされ、菜美は後をつけてきた少女から出てきた「何か」に身体を乗っ取られた。 代理教員として3年2組に着任したとき、菜美の中身は全く別の存在であった。 げっ。懐かしげな児童小説とホラーが交わって、そして、ぐちゃぐちゃになるかもしれん。 どこに気持ちを置いて読んだら・・・? そんな不安を胸に読み進めたが、自分としては、まずまず面白かった。 しかし、長かったぁ!(661ページ)
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2段組660ページの大作でしたが、読み易い文章でサクサク内容が頭に入って来ました。 タネ明かしの正体の設定についてはちょっとSF過ぎると感じましたが、まぁノスタルジックSFホラーとの事なので良しとしますか。 昭和の懐かしい風景を思い出させてもらいながら楽しめた作品でした。
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ダーク寄りのグレー朱川バージョン。 ビィが求めてきたエィの対応があんまりじゃないっすか???という感想が一番だが 長い年月、色々試行錯誤しての結果、あきらめたのかな??と。 ラストがまた後味悪い感じで。。 ハリウッド映画なら主人公たちだけハッピーエンドで、脇役のその後は描かれないけれど、しっかり描いてます。 作者、結構列車事故については他作品でも登場したけれど、ここまで直接的なのは初めて読んだ。 名前は変えてあるけれど、実際にあった事故だし、よほど衝撃だったのだろうな。。 そんなにまでして不思議体験をした母親が信じない、というのもある意味リアル。
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割と終盤の展開がコテコテだけどね、好きよ、こういうの。もうちょっとうまいやり方もあろうもん、ってのがお互いにあるけどね、そこは子どもを主人公に据えたところから薄々分かってたわけですよ。その歯がゆさに加えて、小学3年生の男子がこんなにできた子どもなんて!とショックを受け、それに比べ...
割と終盤の展開がコテコテだけどね、好きよ、こういうの。もうちょっとうまいやり方もあろうもん、ってのがお互いにあるけどね、そこは子どもを主人公に据えたところから薄々分かってたわけですよ。その歯がゆさに加えて、小学3年生の男子がこんなにできた子どもなんて!とショックを受け、それに比べてうちの子は・・という絶望を感じつつも、まぁでも小説だからねー、しゃあない、とごまかす。 しかし身体を乗っ取ることができても、その身体が受ける刺激も、食ったもんの美味さとか、その他にも楽しい事とか全然感じられない、っつーのは、設定的には酷い。これは生きてても楽しくない。やさぐれるのも無理はない。しかし目と耳の感覚は生きているらしいという展開はどうなのか。矛盾してないか。 と真面目に突っ込んでしまった。 後は最後の展開も好き。ヒナちゃんとリュウくん薄幸すぎ。
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こんな不思議なものがいたとしても信じられないわな。 他人を信じることができなくても、自分を信じることができれば対処できるものか……。 自分だけは自分のことを好きでいて、最後まで見捨てない、そうありたい。
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2016.4 最後はページをめくるのももどかしく、面白い!ただ読んでいるときキングのザ ドームがデジヤブのように頭を巡りました。
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「あした咲く蕾」「わくらば日記」「なごり歌」など、昭和の世界、摩訶不思議な世界を描く朱川湊人さん、今回、2015.3発行の「無限のビィ」を読みました。読後、静かな感動に浸りました! 1頁2段書きで、661頁の大作です。よくこんなに長い物語ができるものだと感心しつつ読み、読後、納得...
「あした咲く蕾」「わくらば日記」「なごり歌」など、昭和の世界、摩訶不思議な世界を描く朱川湊人さん、今回、2015.3発行の「無限のビィ」を読みました。読後、静かな感動に浸りました! 1頁2段書きで、661頁の大作です。よくこんなに長い物語ができるものだと感心しつつ読み、読後、納得した次第です。半分読むのに3日、後半は1日で一気に読了しました。「タイトル」の意味がわかってからは、もう不思議な世界にのめりこんでしまいました。「限りある命」「無限の命」・・・、命があるからこその人生、そんなテーマでしょうか?!
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作者お得意の、昭和を舞台にした長編。 実態を持たず、大昔から生物に寄生して生き続けている無限のビィと、小学3年生の男の子との戦いを描いている。 確かに先は気になって読み進めたけれど、子ども向けとも思えるわかりやすい設定とストーリー運びで、少々物足りない。何より、男の子が小3とい...
作者お得意の、昭和を舞台にした長編。 実態を持たず、大昔から生物に寄生して生き続けている無限のビィと、小学3年生の男の子との戦いを描いている。 確かに先は気になって読み進めたけれど、子ども向けとも思えるわかりやすい設定とストーリー運びで、少々物足りない。何より、男の子が小3というのは無理があり、言動からすれば6年生くらいが妥当。 この作者に関しては、同じ昭和でも、懐かしさと薄暗さと哀愁を帯びた、短編が最も冴えていて、味わい深い。
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優しいキングのITって感じ。 でも日本だからもっとリアリティーを感じて、感情移入できた。 主人公はどう考えても小3男子には思えないけど いろいろ面白く、登場人物も好ましく読んだ。 最後がなんだかちょっと尻すぼみだったけど 抜けた人たちも帰ってこれて良かった。 とりあえずリュウとひ...
優しいキングのITって感じ。 でも日本だからもっとリアリティーを感じて、感情移入できた。 主人公はどう考えても小3男子には思えないけど いろいろ面白く、登場人物も好ましく読んだ。 最後がなんだかちょっと尻すぼみだったけど 抜けた人たちも帰ってこれて良かった。 とりあえずリュウとひなこと女子高生がかわいそうでした。
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何度も最後のシーンを読み返してしまった。ちょっと悲しい最後もあったけど、無事に平和に終わってほっとした。
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