集合的記憶 の商品レビュー
▼東京外国語大学附属図書館の所蔵状況(TUFS Library OPAC) https://www-lib.tufs.ac.jp/opac/recordID/catalog.bib/BN04319837
Posted by
アルヴァックスはベルクソンの持続や記憶を個人的なものでしかないと批判するが、おそらくベルクソンの心理学的な側面しか理解していないのだろう。時間と空間、記憶と物質のあいだに本性の差異をみた意図を理解しているとは思われない。それゆえ、社会的時間も生きられた時間として純粋持続の延長のよ...
アルヴァックスはベルクソンの持続や記憶を個人的なものでしかないと批判するが、おそらくベルクソンの心理学的な側面しか理解していないのだろう。時間と空間、記憶と物質のあいだに本性の差異をみた意図を理解しているとは思われない。それゆえ、社会的時間も生きられた時間として純粋持続の延長のように捉えてしまう。とはいえ、制度についての学としてはこの点は大きな欠点にはならない。ベルクソン哲学を引き継ぎつつ、社会論へと展開していく議論として読める。
Posted by
- 1