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うしろのまなざし の商品レビュー

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6話で終わらせるのは勿体ない設定と展開

あとがきを読む限り当初より6話で完結だったそうで、序盤から中盤の4話では謎めいた形で話を進め、終盤の2話でヒロイン(管理人兼大屋さん)の過去を描いて真相とするのは良いながらもその設定が官能的に優れていたためにもっと話を膨らませ、さらに淫猥度を増すこともできたように思えて何とも勿体...

あとがきを読む限り当初より6話で完結だったそうで、序盤から中盤の4話では謎めいた形で話を進め、終盤の2話でヒロイン(管理人兼大屋さん)の過去を描いて真相とするのは良いながらもその設定が官能的に優れていたためにもっと話を膨らませ、さらに淫猥度を増すこともできたように思えて何とも勿体ない気がした。タイトルこそ的を射たものだったが、覗きと言うより覗かせという退廃的な淫靡さをプリーズモア!と渇望してしまうところである。官能要素の高い部分も結局はラストの2話に集約されていると見れば物足りなさも残る。 作画についてはちょっとしたチャレンジを試みたようで、髪をアップにしたエプロン姿と風呂場などで髪を下ろした全裸姿とでは大屋さんの年齢が随分違って見えるくらい、つまり、官能的なシーンでは急に若く見えるような描き分けを感じたが、住人の女性が「穴」の存在に困惑しつつも覗かれる喜びを感じて自慰に耽り出す場面ではこれまでの作者らしくない画風で大きな違いを出していた。 あと、『朱い花』という前後編(2話)の作品が収録されており、淡白な反応しかしない彼女が陰で実は……それがまた選りにも選って……という実に作者らしいテイストの寝取られ作品になっている。弟子にあたるみき姫作品でもよく見られる感じかな。 双方に共通するのは男によって女が開花するのは何も彼氏とは限らないということであり、男はやはり自信を持てないとイカンな~といった感慨深さもあったりする。

DSK