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境界の民 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2023/01/27

ベトナム難民の二世、ウイグルの少数民族、日中にルーツを持つ国際人の暮らす上海、国共内戦から文化大革命を経験した中国人、国全体が境界民と言える台湾、様々な境界の民のノンフィクション。当然と言えば当然だが、彼らは一個の人であり属性で単純に色分けできる存在ではない。しかし、全体として言...

ベトナム難民の二世、ウイグルの少数民族、日中にルーツを持つ国際人の暮らす上海、国共内戦から文化大革命を経験した中国人、国全体が境界民と言える台湾、様々な境界の民のノンフィクション。当然と言えば当然だが、彼らは一個の人であり属性で単純に色分けできる存在ではない。しかし、全体として言えるのはそういった境界の民、マイノリティにどうしても不理解でともすれば自らの主張に利用しようとする日本の傲慢さは一貫して紹介されているところだった。 中でも印象的に感じたのは、台湾は日本を酔わせる「甘い毒」という言葉だった。私自身も台湾には好意的感情を持っているが、それが日本的傲慢さに起因していることは認めざるをえないところだった。 当たり前の話だが、目の前にマイノリティの人がいたとき、それは属性ではなく、目の前の相手を個人として接することが必要だと再認識するものだった。

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2022/04/13

ウイグル協会、民国軍閥の末裔の話が面白い。台湾ヒマワリ運動の章は、日本の一般人の台湾に対する認識も気になる。

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2018/12/11

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2016/11/04

境界の民たちは相対的に見て少数者である。そのため多数者から利用されたり翻弄されたり、都合のいい誤解や思い入れを一方的におしつけられることが多い。 在日コリアンのIDには朝鮮半島への帰属意識を過剰に主張するか、日本国家への一体化を可能に求めるか、国家や民族に対してことさら無関心な...

境界の民たちは相対的に見て少数者である。そのため多数者から利用されたり翻弄されたり、都合のいい誤解や思い入れを一方的におしつけられることが多い。 在日コリアンのIDには朝鮮半島への帰属意識を過剰に主張するか、日本国家への一体化を可能に求めるか、国家や民族に対してことさら無関心なポーズを示すかの3つに分かれる。

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2016/06/26

在日ベトナム難民、難民二世。ウイグル問題。日本で育ち上海で暮らす二人。上海で日本人向けの飲み屋を経営する中国人。そして台湾。 日本を軸にしながら、さまざまな境界で生きる人々の姿を浮き彫りにしています。 これまで目にしてきた報道や書籍とは切り口が違うというのか、感情に偏っていないの...

在日ベトナム難民、難民二世。ウイグル問題。日本で育ち上海で暮らす二人。上海で日本人向けの飲み屋を経営する中国人。そして台湾。 日本を軸にしながら、さまざまな境界で生きる人々の姿を浮き彫りにしています。 これまで目にしてきた報道や書籍とは切り口が違うというのか、感情に偏っていないので、知っている事柄についても違った視点で見ることができてとてもよかった。 日本人として耳が痛いところもあったし、恥ずかしいと感じるところもあったが、読んでよかった一冊。

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2015/10/23

境界の民。 タイトルの通り、国家や時代、さまざまなものの境界に棲む人々を追うルポ。 元々はアジアでの難民について少し知っておこうと手に取った本だったが、難民についての記述は前半のベトナム難民の一章で、その他はそれほど関係がなかった。 が、僕は途中から読むのが止められなかった。 ...

境界の民。 タイトルの通り、国家や時代、さまざまなものの境界に棲む人々を追うルポ。 元々はアジアでの難民について少し知っておこうと手に取った本だったが、難民についての記述は前半のベトナム難民の一章で、その他はそれほど関係がなかった。 が、僕は途中から読むのが止められなかった。 前述のベトナム難民、日本に住むウイグル人、出自を大陸にもちながら故郷を日本だと感じる在日二世の人々、大陸で上流階級の家に産まれながら歴史に翻弄され上海で日本人向けの売春宿を経営する老人、そして国際的に国家と認められず中国との境界にありながら凛とした姿であろうとする台湾の若者たち。 国(States)を棄てても故郷(Country)が無くなるわけではない。 そんな当たり前のことさえ、僕は知ろうともしていなかったのだと目の前が真っ暗になる。 できるだけ多くの人にぜひ、読んでほしい。

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2015/05/19

おもしろかったです! 日本に住む無国籍のベトナム系難民や難民二世、ウイグル人、台湾人等の話を日本との関係を軸にして書いた話です。 日本が軸なので、普段あまり本を読んでいても出てこなく、生活の中でも意識しない日本の右翼やネット右翼、新興宗教等も出てきて、日本人として恥ずかしくなると...

おもしろかったです! 日本に住む無国籍のベトナム系難民や難民二世、ウイグル人、台湾人等の話を日本との関係を軸にして書いた話です。 日本が軸なので、普段あまり本を読んでいても出てこなく、生活の中でも意識しない日本の右翼やネット右翼、新興宗教等も出てきて、日本人として恥ずかしくなるところもちょっとありました。

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2015/05/07

境界の狭間で生きるマイノリティーのありのままをマイノリティー自身の視点から書かれている本。 マイノリティーに対して、かわいそう、気の毒などといった感情を抱くことがあるが、それは飽くまでも多数派から見たときの感情ではないか、との筆者の問題提起(本書執筆の動機)には、かなり共感できる...

境界の狭間で生きるマイノリティーのありのままをマイノリティー自身の視点から書かれている本。 マイノリティーに対して、かわいそう、気の毒などといった感情を抱くことがあるが、それは飽くまでも多数派から見たときの感情ではないか、との筆者の問題提起(本書執筆の動機)には、かなり共感できるところがあった。そのほかにも、ウイグルの民族運動が、我が国のネット右翼に利用されているという指摘については、なるほどと思うと同時に、目の前で起きていることについて、冷静に見て考える必要があると感じた。

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