プラグマティズム入門講義 の商品レビュー
著者がおこなった講義をもとにしている本で、ジェイムズの『プラグマティズム』とデューイの『哲学の改造』のテクストを、じっさいに講義の参加者たちとともに読み解きつつ、プラグマティズムについて解説がなされています。また、クワインやローティ以降のネオ・プラグマティズムの潮流についても、そ...
著者がおこなった講義をもとにしている本で、ジェイムズの『プラグマティズム』とデューイの『哲学の改造』のテクストを、じっさいに講義の参加者たちとともに読み解きつつ、プラグマティズムについて解説がなされています。また、クワインやローティ以降のネオ・プラグマティズムの潮流についても、その中身に立ち入った解説はおこなわれていないものの、ごく簡単な概要の紹介がおこなわれています。 ジェイムズのテクストもデューイのテクストも、ともに旧来の経験論と合理論の対立を超える新たな可能性を示した「探究の論理」としてプラグマティズムを理解する姿勢が明瞭に示されており、著者の解説もそうした側面に焦点があてられているように思います。
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ジェイムズの『プラグマティズム』とデューイの『哲学の改造』の購読講義を書籍化したもので、哲学的網羅性はなく部分的であり、バランスが非常に悪く、プラグマティズムの入門にはなりえていない。プラグマティズムの古典をやるなら始祖であるパースを取り上げるべきだろうし、ネオ・プラグマティズム...
ジェイムズの『プラグマティズム』とデューイの『哲学の改造』の購読講義を書籍化したもので、哲学的網羅性はなく部分的であり、バランスが非常に悪く、プラグマティズムの入門にはなりえていない。プラグマティズムの古典をやるなら始祖であるパースを取り上げるべきだろうし、ネオ・プラグマティズムには若干触れてはいるが、入門とするなら戦後のプラグマティズムの思想的展開についてももうちょっと概観していくべきであろう。
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こういうふうに深く物事を考えたり捉えたりする力って 著者がどういうふうにして身につけたのかが一番気になった。
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