動いている庭 の商品レビュー
動いている庭、の概念がとにかくかっこいい、発端は80年代とはいえこういう流動性自体を仕組みに取り入れるやり方はとても現代的だなと思う。こういう内容を読んだあとだからかそれとももともとそれがそういう方向性をはらんでいるからかあるいはその両方かはわからないけれども、掲載されている写真...
動いている庭、の概念がとにかくかっこいい、発端は80年代とはいえこういう流動性自体を仕組みに取り入れるやり方はとても現代的だなと思う。こういう内容を読んだあとだからかそれとももともとそれがそういう方向性をはらんでいるからかあるいはその両方かはわからないけれども、掲載されている写真の植物たちが、あまりにも生き生きとというか、生命力すら超えた形容しがたい力を宿しているように見えてとてもいい。
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[出典] Ippei Oshida @ippei_oshida すごくつまらない表現になってしまうんだけど、ひさびさに稲妻が落ちたかのような衝撃的な読書体験をしている…。こういう出会いがあるから読書はやめられないのだ。 https://twitter.com/ippei_oshi...
[出典] Ippei Oshida @ippei_oshida すごくつまらない表現になってしまうんだけど、ひさびさに稲妻が落ちたかのような衝撃的な読書体験をしている…。こういう出会いがあるから読書はやめられないのだ。 https://twitter.com/ippei_oshida/status/1505920296330547205
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植物の成長する能力を生かして動的な平衡状態を作り出す、新しい庭のイメージ。 荒地や野原を積極的に作り出す、といってもいい。 写真も美しい。 こういう庭を作りたい。
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フランスの庭師・修景家、ジル・クレマンの著作。原著は20年以上前に出版され、ようやく翻訳されて日本で読めるようになりました。日本も遅ればせながら追いついたのか。それとも、より悪化していくなかへの警鐘か。 さて、ようやく読める、と喜んだものの、本書はなかなか難解な本であります...
フランスの庭師・修景家、ジル・クレマンの著作。原著は20年以上前に出版され、ようやく翻訳されて日本で読めるようになりました。日本も遅ればせながら追いついたのか。それとも、より悪化していくなかへの警鐘か。 さて、ようやく読める、と喜んだものの、本書はなかなか難解な本であります。正直言って、十分に読み込めた自信がいつも以上にありませんが…けれど、じわじわ伝わってくるのです。 静的秩序の庭では、定められた植え込みからはみ出た草は無秩序を生み出す存在。これが動的秩序の庭では、場の進化のある局面を写しだしているのです。無秩序とは、逆にこの進化を中断してしまうことにあります。 建物が建てられていない部分は、生物に満たされ動きがある、それが庭の実質だといいます。本来は、庭は動的秩序でしかありえないのです。 できるだけあわせて、なるべく逆らわない。これがジル・クレマンの庭づくりであり、僕も大いに賛同するものです。庭という言葉がここまで壮大かつ深遠にとりあげられた本はない、かもしれません。 造園家の田瀬理夫さんが帯に推薦文を寄せています。 この帯は絶対に手に入れるべきなので、帯がついているかわからないネット書店で買うのはリスキーです。原書は版を重ねているけど、日本ではおそらくそんなに爆発的には売れないだろうから(それゆえ、地方の書店では店頭にならぶことも少ない。地元では発見できなかった)、ネットで買っても多分しばらく帯つきだとは思いますが。
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