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無銭横町 の商品レビュー

3.3

14件のお客様レビュー

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2023/01/04

図書館借り出し 菰を被りて夏を待つ 邪煙の充ちゆく 朧夜 酒と酒の合間に 貫多、激怒す または「或る中年男の独言」 無銭横丁 いい短編集 とても読みやすかった

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2022/07/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 西村賢太「無銭横町」、2015.2発行、6話が収録されています。秋恵さんと同棲した時代を懐かしんでらっしゃいます。懐かしむくらいなら、なんで素直にならなかったのか。酒と煙草と暴言、暴行、ダメな西村賢太さんです。飛鳥山公園、音無川、いいところにお住まいでしたね! 

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2019/08/07

これまでに読んだ事がない独特の世界観に、妙に引き込まれる。食う事よりもハマる作家の本に重きを置く彼なりの絶対的な価値観に、真似はできないが羨ましいなと思える何かがある。

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2018/08/26

久々に読んでみましたけれども、やはり面白かったですなぁ…! まあ、"相変わらず"な内容ですけれどもね…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー でも、青年期の寛多のみならず最近の…つまりは芥川賞を取って作家生活も安定期に入った今の西村さんをモデルとしているかの...

久々に読んでみましたけれども、やはり面白かったですなぁ…! まあ、"相変わらず"な内容ですけれどもね…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー でも、青年期の寛多のみならず最近の…つまりは芥川賞を取って作家生活も安定期に入った今の西村さんをモデルとしているかのような短編も目立ちましたねぇ…。 苦役列車の頃はそれこそ若い頃の著者?の姿を描いたような短編が多かったのに…色々と変わりましたねぇ…。 でもまあ、基本は同棲話なんでしょうかね…今回も一篇収録されていました。さようなら…。 ヽ(・ω・)/ズコー

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2017/03/11

いつもの貫多を主人公とした私小説形式だが、これは短編でも時系列もばらばらでテーマも別々。これまでの諸作の一片一片がファンには嬉しいが、これを最初に手にする人を思うと、他人事ながら忍びなく思う。ただ、さすが西村氏、それでもどの短編も面白い。特に氏の敬愛する作家、田中英光に対する一西...

いつもの貫多を主人公とした私小説形式だが、これは短編でも時系列もばらばらでテーマも別々。これまでの諸作の一片一片がファンには嬉しいが、これを最初に手にする人を思うと、他人事ながら忍びなく思う。ただ、さすが西村氏、それでもどの短編も面白い。特に氏の敬愛する作家、田中英光に対する一西村ファンとしての思いは深まった。

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2015/08/18

嫌悪感を催させるというのもテクニックか?~『菰を被り夏を待つ』横浜での心機一転を図った貫多は造園業のアルバイトをしくじって,掛け布団をゴミ袋に詰めて,椎名町に戻ってきた。『邪煙の充ちゆく』秋恵と暮らす貫多は,リビングで煙草を吸わなかったが,決心した三日目にリビングで吸い始め,一週...

嫌悪感を催させるというのもテクニックか?~『菰を被り夏を待つ』横浜での心機一転を図った貫多は造園業のアルバイトをしくじって,掛け布団をゴミ袋に詰めて,椎名町に戻ってきた。『邪煙の充ちゆく』秋恵と暮らす貫多は,リビングで煙草を吸わなかったが,決心した三日目にリビングで吸い始め,一週間で寝室でも吸うようになってしまったが,慣れているからという秋恵の一言に反応してしまったのだ。『朧夜』『酒と酒の合間に』お笑い芸人の書いた本が文庫になる際の解説を依頼された貫多は,些細な性犯罪を起こして一家を離散に追い込んだ父が神宮球場で,外国人選手から必死になってサインを貰ってくれたことを思い出し,一気に書き上げた。『貫多,激怒す-または「ある中年男の独語」』「その夜の,北町貫多の腹の底より湧き上がる怒りと云うのは,なまなかのものではなかった。慊かった。まったく,慊かった。いったいに,…根がエチケット尊重主義にでき,人一倍礼節を重んじる質にできてる彼は,畢竟この怒りには,はな,」『無銭横町』二十歳の貫多は7ヶ月も滞納した家賃と立ち退きを家主から求められ,町田の母親にたかろうとしたが果たせず,やむなく400円の文庫を百円で売って,55円の即席蕎麦を水で食い,私小説家の全集を1万2千円で売って,次の宿を借りる算段がついたが,古書店の目録に書かれた本を買うための懇請を送るための葉書を買い求めた~私小説ってのは,ややこしい。編集者でもフィクションであることを忘れてしまう。嫌だね。自分史を書けば,超大作ができるけど,それやっちゃったら,死ぬまで出来るか!しかし,誰が読む?

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2015/12/07

なんだかんだでまた読んでいる西村賢太作品。たまに無性に読みたくなるものだから、その中毒性は凄まじい。 しかし、この作家の作品を読み続けていると、初めて出会った時の衝撃が今では遠い過去のものになり始めている。 自分には免疫やら耐性みたいなものができてしまったのか、破壊衝動や暴力的要...

なんだかんだでまた読んでいる西村賢太作品。たまに無性に読みたくなるものだから、その中毒性は凄まじい。 しかし、この作家の作品を読み続けていると、初めて出会った時の衝撃が今では遠い過去のものになり始めている。 自分には免疫やら耐性みたいなものができてしまったのか、破壊衝動や暴力的要素がないとなんとも満足できなくなってきている。今回の作品には「貫多もマルくなったなあ」と一種の余裕や物足りなさまで感じてしまう程。 もっと狂人的なパンチや毒が欲しい。貫多にそんなことばかりを期待してしまう自分が今はいる。もはや中毒を越えた病気です。

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2015/07/14

相変わらず、読むとハマる。西村賢太の小説はニコチンに似ている。身体によくないし、読んで晴れやかな気分になるわけでもない。けれども、このいがらっぽい毒を身体に取り込んでやらないと、と思う。とびきりの嗜好品だ。

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2015/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者の分身である北町貫多の私小説。表題の無銭横町がやはり良い。著者は私小説以外の小説も書いたら、結構面白いと思うのだが、彼のこだわりとして、虚構の小説は書きたくない、私小説一本で行くと書いてある。なるほど小説であればどんなご都合主義や偶然もOKだからだ。これからも北町氏の悲哀に満ちた生活を読むことになるのであろう。

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2015/06/15

うーん。。。西村賢太さん初読。苦役列車からでなくて、こっちからいっちゃったけど。。。映画はちょっときになってたんだけど。。。ふぅー。 なんか、何十年か経ってから、文学好きの若者らから「西村は読まなきゃ」みたいなかんじに偏愛されてそうなきがする。いやもちろん今もじゅうぶん評価されて...

うーん。。。西村賢太さん初読。苦役列車からでなくて、こっちからいっちゃったけど。。。映画はちょっときになってたんだけど。。。ふぅー。 なんか、何十年か経ってから、文学好きの若者らから「西村は読まなきゃ」みたいなかんじに偏愛されてそうなきがする。いやもちろん今もじゅうぶん評価されているから映画化もされりゃあ受賞もするんだろうけど。テレビでもその発言を拝見したこともあり、たしかにインパクトはあり、これからも作品、人物ともに話題にはなるんだろうけどなあ。 ほかを読んでないけど、この方の描く世界には結局貫多のような生き方の男が出て来るんだろうし、そして私は貫多みたいな生き方の男ほんきで嫌い。一本ネジが外れてて、そこからいやな毒がでてるかんじのひと。私も決して上等な人間じゃないけど、ほんとに嫌い。身勝手すぎて。なんで、もう、この方の名前の背表紙んとこで立ち止まって手に取ることはないかも。。。。 うーん。。いや、この筆の世界観で、もし、女性視点の女性が主人公の物語をいつか書くんだとしたら、それなら、興味があるから読むかも。それ以外は、シャッターを閉じるためだけに読んでしまったような出会いになってしまった本でした。個人の感想ですが。ごめんなさい。むり。

Posted byブクログ