ショッピングモールの法哲学 の商品レビュー
いただきもの。本書の構成については95頁以降のInterludeにある通り。市場・共同体・徳という言葉が副題にあるが、より包括的なテーマとして公共性が問題になっている。よく勉強します。
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『ショッピングモールの法哲学』、面白いんだが、気になることが多すぎる。総論としては同意だけど、まず議論の手つきの雑さが気になる。 「○○に限定する」「そのなかでも××をとりあげたい」って普通、一言で済ましていいもんじゃないでしょ。その議論を前提に何かを批判しても、素直には頷けない...
『ショッピングモールの法哲学』、面白いんだが、気になることが多すぎる。総論としては同意だけど、まず議論の手つきの雑さが気になる。 「○○に限定する」「そのなかでも××をとりあげたい」って普通、一言で済ましていいもんじゃないでしょ。その議論を前提に何かを批判しても、素直には頷けない。 例えば、ローティを批判した以下の二つがいかに無理筋かを見てもそれがわかる。 パースのプラグマティズムに基づくことが「内在的理解」で、他は内在的じゃないとか、どういう位置からどういう根拠で断定してんのか。ジェイムズの立場と比べてどちらのほうが内在的なプラグマティズムかなんて、一言で済ませられるほどプラグマティズムの短い歴史は単純なわけではない。「俺が思う本質的なプラグマティズム」「そもそも言い出したパースに近いと俺が思うのは……」以上のものではない。 ローティの公私区分に関する批判はさすがにずっこけた。「トポス的契機により規定されているという印象を拭えない」。こうして印象論に落とし込んだ上で、過去に別の箇所で使った批判をリサイクルし、それで終了。……いやいやw とはいえ、全体を通し、様々な示唆を受けました。 ちなみに! あとがきはほとんど速水健朗へのラブレターである。必見。
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南大沢には何かと縁があるので、読んだ。 個人的に面白いと思ったのが、廃れていく商店街と栄えるショッピングモールを見て、それに対して、ああ、昔は良かったなぁなどというセンチメンタルな記述ではなく、現状をいかに受け入れるかということについて述べられていることである。巷で昔は良かった!...
南大沢には何かと縁があるので、読んだ。 個人的に面白いと思ったのが、廃れていく商店街と栄えるショッピングモールを見て、それに対して、ああ、昔は良かったなぁなどというセンチメンタルな記述ではなく、現状をいかに受け入れるかということについて述べられていることである。巷で昔は良かった!商店街の復興を!という議論について、なんとなく共感しきれないところがあったので、こうした筆者の姿勢には、共感できた。 しかしながら、ごめんなさい。細かい話はあまり理解できずじまいでした。もう少し勉強します。
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