千年の翼、百年の夢(豪華版) の商品レビュー
大英博物館でマンガ展を開催したニコル・クーリッジ・ルーマニエールさんが素晴らしい作品だと語っていたのを見て、アマゾンで購入しました。ルーブル美術館を描いた傑作でした。一度は訪れてみたい国フランスです。(今年は一番可能性が高かったのですが、断念しました。航空運賃が予想以上に高額にな...
大英博物館でマンガ展を開催したニコル・クーリッジ・ルーマニエールさんが素晴らしい作品だと語っていたのを見て、アマゾンで購入しました。ルーブル美術館を描いた傑作でした。一度は訪れてみたい国フランスです。(今年は一番可能性が高かったのですが、断念しました。航空運賃が予想以上に高額になっており、ラグビーワールドカップ観戦ツアーは断念してしまいました。とはいえ、行けたとしても美術館巡りするほどのんびりとした滞在はできなかっただろうなぁ〜。脱線しました。) 本書は豪華版で、オールカラーで堪能することができます。谷口さんの絵力を堪能できますし、ストーリーにも引き込まれます。美術史を体感できるストーリーでそれぞれの時代背景や史実をさらに知りたくなりました。
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アートには疎いけど、作品はアーティストの一人一人が何らかの思いを込めて生み出したものだということが実感できた。また、それを理解して心を動かされた後世の人が命がけで作品を守ってきた歴史を経て今に至っているということもわかった。 後世の人に大事にされるか否かは別として、自分も何か思い...
アートには疎いけど、作品はアーティストの一人一人が何らかの思いを込めて生み出したものだということが実感できた。また、それを理解して心を動かされた後世の人が命がけで作品を守ってきた歴史を経て今に至っているということもわかった。 後世の人に大事にされるか否かは別として、自分も何か思いを形にしたものを生み出してみたいという気に少しなった。
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谷口ジローがアートに関係する本を描いてるなんて!と楽しみに読みました。 絵は素晴らしいし、フランスやルーブルに行ったことがあるので懐かしい。 サモトラケのニケが動く設定も楽しい。 あと、たくさんの画家の中から、なぜコローを登場させているのか、制作エピソードがあってもいいかも...
谷口ジローがアートに関係する本を描いてるなんて!と楽しみに読みました。 絵は素晴らしいし、フランスやルーブルに行ったことがあるので懐かしい。 サモトラケのニケが動く設定も楽しい。 あと、たくさんの画家の中から、なぜコローを登場させているのか、制作エピソードがあってもいいかも。 これはルーブルのBDプロジェクトで描かれ、作品はルーブルコレクションになるらしい。 荒木飛呂彦の名前もあったので読みたい。
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フランスでは、芸術は「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」「文学(詩)」「演劇」「映画」「メディア芸術」の8種類と言われてきた(諸説あり)。これに続く第9の芸術として、BD(バンド・デシネ)が注目されてきている。BDはフランス語圏でのコミックを指し、芸術性が高く技巧的で華麗な絵を特徴と...
フランスでは、芸術は「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」「文学(詩)」「演劇」「映画」「メディア芸術」の8種類と言われてきた(諸説あり)。これに続く第9の芸術として、BD(バンド・デシネ)が注目されてきている。BDはフランス語圏でのコミックを指し、芸術性が高く技巧的で華麗な絵を特徴とする。 美の殿堂・ルーヴル美術館は「ルーヴルBDプロジェクト」として、フランス内外の漫画家たちを館内に招き入れ、存分に見てもらい、ルーヴルを舞台とした作品に仕上げてもらった。 フランス人漫画家の他、日本からも何人かが選ばれ、そのうちの1人が谷口ジローである。谷口はフランス語圏で人気が高く、フランスの芸術勲章も受賞している。 漫画家と思われる主人公がパリを訪れる。しばらく気ままに観光するつもりだったが、体調を崩し、ホテルで療養する。ようやく快復した男は、ルーヴル美術館に足を踏み入れる。 そこで男を迎えたのは、不思議な女性。ルーヴルの守り人である彼女の正体はやがて明かされる。千年の翼といえば、おのずと知れる。 夢か現か、男はルーヴルの迷宮をさまよう。 徳富蘆花。カミーユ・コロー。浅井忠。夏目漱石。 ヴァン・ゴッホ。 サン=テグジュペリ。戦時下の仏国立美術館副局長。搬送責任者。 林芙美子。 そして、男が最後に出会う、最も会いたかった人。 この人物が出てくるまで、主人公は著者の分身なのかと思っていたのだが、「ああそうではなかったのだな」と気づく。 ルーヴルの辿った歴史と合わせ、数々の名作も登場する。 長きに渡り、作品を管理することは、生み出した人・鑑賞してきた人の想いもともに引き継ぐこと。 こちらの版は、大判の総カラー。美麗な絵を堪能するには最適である。
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世田谷文学館にて谷口ジロー展鑑賞後に購入。 ルーブル美術館とのコラボ企画「ルーブルBDプロジェクト」の一環として描かれたという本作。 ルーブル美術館を訪れた日本人男性が、ルーブルに棲まう「サモトラケのニケ」に誘われ、時空を超えて体験する夢と現の世界は、最後に思わぬ地平に着地します...
世田谷文学館にて谷口ジロー展鑑賞後に購入。 ルーブル美術館とのコラボ企画「ルーブルBDプロジェクト」の一環として描かれたという本作。 ルーブル美術館を訪れた日本人男性が、ルーブルに棲まう「サモトラケのニケ」に誘われ、時空を超えて体験する夢と現の世界は、最後に思わぬ地平に着地します。 自分はまだルーブルに行ったことはありませんが、緻密な筆致から、実際の美術館に漂っているであろう空気の成分まで伝わってくる感じがしました。 超有名作品の前に観光客がごった返す一方で、心に留まった絵画や彫刻と1対1で静謐に向き合う瞬間がふと訪れるあの雰囲気も再現されているのが良いのです。 なお、最後に下世話な話になってしまいますが、通常単行本と異なる大判判型、オールカラーで、しかも印刷や紙質、造本も考慮されていて、本体価格2000円(2021年現在)というのは、かなり破格のお値段のように思いました。
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