魔法飛行 の商品レビュー
川上未映子が食べ物を作るところや食べるところを書いていても、食べ物が美味しそうと思わない、取り留めない思考の草原に引き込まれるだけなのだけど、そこも、好き。乳と卵に使わなかったシーンを読めたのも、よかった。
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今の時期が夏なので、夏のテーマのエッセイだけ読んだ。子供の頃の夏の記憶が大好きで戻りたいところとか、川上未映子さんと感覚似てるかもって思った。だから好きなのかもって。 川上未映子さんのエッセイはちょこちょこ読むのが好き。
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川上未映子が1日3回スパゲッティを食べているだけでとても嬉しくなる 「観察をつづける」、もちろん書く人としての、とても真摯でごまかさない姿勢を感じるけれど 年齢とともにシフトしていくの共感 「学ぶ」ことはあくまでその時点での自分にとってのアンサーでしかないから、その時起こった...
川上未映子が1日3回スパゲッティを食べているだけでとても嬉しくなる 「観察をつづける」、もちろん書く人としての、とても真摯でごまかさない姿勢を感じるけれど 年齢とともにシフトしていくの共感 「学ぶ」ことはあくまでその時点での自分にとってのアンサーでしかないから、その時起こったこと、感じたこと、翻ったこと、自分はちゃんと観察したのか、そこを怠ることこそがどこか恥であるかのような、そんな自意識と戦う日々。。
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「ーー思いすぎると足が痛く、思いですぎると独りになって、薄暮はゆくーーあんな青、黄色だって青になる、何度だって笑ってしまう」 これは1冊目「発光地帯」の続編になっている。"一応"食のエッセイ。魅力的な散文詩もあれば、詩もあり言葉を紡ぐことを楽しんでいるような著...
「ーー思いすぎると足が痛く、思いですぎると独りになって、薄暮はゆくーーあんな青、黄色だって青になる、何度だって笑ってしまう」 これは1冊目「発光地帯」の続編になっている。"一応"食のエッセイ。魅力的な散文詩もあれば、詩もあり言葉を紡ぐことを楽しんでいるような著者に出会える。
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川上未映子さんの文章は浮遊感がある。本書はエッセイだけど、小説と同じように何処かに連れていかれるような不思議な読み心地だ。旦那さんは作家の阿部和重さんでなんてオシャレな…と初めて知ったとき痺れた。たまに猛烈に読みたくなる川上作品。タイトルまでもオシャレなんだからセンスの塊みたいだ...
川上未映子さんの文章は浮遊感がある。本書はエッセイだけど、小説と同じように何処かに連れていかれるような不思議な読み心地だ。旦那さんは作家の阿部和重さんでなんてオシャレな…と初めて知ったとき痺れた。たまに猛烈に読みたくなる川上作品。タイトルまでもオシャレなんだからセンスの塊みたいだなと常々思っている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日頃思っていたことを、著者が代わりにうまく言ってくれているところがいくつかあった。言葉がまとう空気や響きが心地よくて、夜読んだら、その日はよく眠れそう。温かいお茶を飲むとほっとするような感覚になった。 『安心毛布』も好きだけど、本書も素敵。タイトルの由来がシャガールからきているのも魅力。
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エッセイ発光地帯の続編。目次を読むだけで詩的。 公園でお母さんの帰りを待つ兄妹の話、「ぼくのお母さん」がとても印象的だった。川上未映子さんの子供達への接し方が素敵。 エッセイの中で直接は触れていないけれど、幼少期時代の母親という存在が、大人になった今でも、自身にかなり大きく影...
エッセイ発光地帯の続編。目次を読むだけで詩的。 公園でお母さんの帰りを待つ兄妹の話、「ぼくのお母さん」がとても印象的だった。川上未映子さんの子供達への接し方が素敵。 エッセイの中で直接は触れていないけれど、幼少期時代の母親という存在が、大人になった今でも、自身にかなり大きく影響しているのだなぁって思う。 考え方や感じ方が、とても自分と似通っていて、それを文章として表現してくれるので、どこか安心してしまう。 文字の羅列を解読したくなるような、いや、そのまま受け止めたくなるような。 「しかし世界には信じられないくらいにエレガントな音楽が絶えず流れつづけていること」で、阿部和重『シンセミア』について、"世界はこんなにもどうしようもないのに、誰も彼も本当にもうどうしようもないのに、しかし世界には、信じられないくらいにエレガントで、生まれてこなければ聴くことも叶わなかった素晴らしい音楽が欲望と叫びと崩壊とともに絶えず流れつづけていることを、そしてそこに「人間」がいる限りそれは決して鳴り止まないのだということを無言で差し出してくれる。” と書かれてて、大切な人を喪ったことを私も一緒に思い出した。
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1冊目の発光地帯よりもさらに心地よく読み進めることができた。言葉の流れが美しく、本当に心地よい。エッセイ嫌いの私も川上さんの魔法にかかってしまったかのよう。この頃、川上さんのお腹に赤ちゃんがいたとのことで、そのあたりも今の私に共感を運ぶ一つの理由だろうか。
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16/08/21 川上氏の文章がたまらなく好き。好きという言葉で表すのが野暮なくらい、実感として好き好き大好き。感傷的でひりひり。でも好き。だからこそ好き。 ・自分も「そういったおたのしみに用がある人間なのだ」と思いたいし、それに、おたのしみのほうからも「こちらもおまえに用があ...
16/08/21 川上氏の文章がたまらなく好き。好きという言葉で表すのが野暮なくらい、実感として好き好き大好き。感傷的でひりひり。でも好き。だからこそ好き。 ・自分も「そういったおたのしみに用がある人間なのだ」と思いたいし、それに、おたのしみのほうからも「こちらもおまえに用があるのだ」と思われたい(P120) ・春だ。涙もろくなる季節がやってきた。 あまりに涙もろいので、わたしが泣いているのではなくて春が泣いているのではないかと思えるほどだ。(P168)
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急に摂取したくなる作家さん。 食にあまり興味がないのかなとおもう。 ふわふわとドラえもんのように数センチ浮きながら歩いているような、日常。 こどもを生むと大人もまた生まれ変わるという考えかた、すきだな。親が子どもと幼少期の体験を一緒にすることで子どもになる瞬間があるのかしら。
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