三島由紀夫vs東大全共闘(1969-2000) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
結局、あの東大全共闘は何だったのか・・・安田講堂に立てこもり火炎瓶を投げつけた学生達や内ゲバを繰り返したセクトたちと何が違うのか・・・。 私にはこれがどうしてもわからなかったのです。三島由紀夫と討論した彼らは一体何者だったのか。彼らも内ゲバや暴力をしていたのだろうか・・・。 そんな疑問を抱えていた私にとって本書はあまりにありがたい作品となりました。 いや~ものすごい本です。計15時間にも及ぶ濃密な討論がこの本で文字化されています。東大全共闘とは何だったのか、三島由紀夫との対談は何だったのかということを知るのにこの本は最高の資料になります。この時代の雰囲気を感じるためにもぜひぜひこの本はおすすめしたいです。
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映画「三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実」の鑑賞後に読みました。 本書には「討論を終えて 砂漠の住民への論理的弔辞」と題し、三島が全共闘訪問の体験の様子やディスカッションのために用意した論理、そこで展開されたパネルディスカッションに沿った三島自身の観点が記された手記が掲載され...
映画「三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実」の鑑賞後に読みました。 本書には「討論を終えて 砂漠の住民への論理的弔辞」と題し、三島が全共闘訪問の体験の様子やディスカッションのために用意した論理、そこで展開されたパネルディスカッションに沿った三島自身の観点が記された手記が掲載されている。当時の全共闘メンバー同士での対談も掲載されている。 三島が正々堂々とした姿で語る「熱情」。未来を託す若者へ向けるやさしい眼差し。あくまでも大人な三島が印象に残る。
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