13歳のチカラが世界を変える 新版 の商品レビュー
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ゴチャゴチャ考えない。友人ケンカしない。これが成功の秘訣。「私」を考えない。「柏木は今落ち込んでいる」という風に自分を客観的に見る訓練を。仕事は何でも大丈夫。どうせなら大成功の人生を。まあまあの人生なら、それはエネルギーの使い方がよくわかっていないから。
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初期仏教のスマナサーラ長老が、兵庫県で中学生向けに講演会をしたときの内容をまとめたもの。仏教の教えにのっとった「生きる知恵」について、分かりやすく、ユーモアを交えて語られます。 師が「"私"とは、怖い言葉だ」と語っていることに、少し驚きました。 子供は誰でも...
初期仏教のスマナサーラ長老が、兵庫県で中学生向けに講演会をしたときの内容をまとめたもの。仏教の教えにのっとった「生きる知恵」について、分かりやすく、ユーモアを交えて語られます。 師が「"私"とは、怖い言葉だ」と語っていることに、少し驚きました。 子供は誰でも自分が中心の考え方をするものですが、"「私が」「私は」と思ったり、考えたりしない"と言うことで、仏教の「無我」を説いているのです。 それは、中学生を大人の仲間入りとみなしているから。成長していく彼らに対する師の愛情が感じられます。 そして「成功する大人になるには、笑って楽しく生きること」だと話します。 本当に?と思いますが「笑っているとは、悩まないという意味だ」という師。 悩むことにエネルギーを使わないことが楽しく生きることに繋がり、ひいては成功するとのことです。 人生、意外と簡単なものなのかもしれません。 ただ、子供の頃に、そうした生き方を身につけておくと、大人になってからさまざまに自分を襲う悩みに打ち勝つ力がつくということかもしれません。 師自体が明るい、子供の頃の心を忘れずにいる人といった印象。大人が読んでも、肩の力が軽くなれる本です。
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