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アレハンドロの大旅行 の商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2018/09/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんとなく外国ものっぽいと思ったら、作者は北海道出身だけど、夫の赴任でアルゼンチンに滞在していたり、現在はカナダに在住したり。少し異国のかんじがするのがいい。 イノシシのアレハンドロの家ではみんなおしゃべりが大好きだ。(絵で見ると、お父さんお母さん6人の子供たち)でもアレハンドロは何も話さない、おとなしい子でした。 話さないからといって困った事はないけど、お父さんとお母さんは心配しておじいちゃんに相談した。おじいちゃんは、自分も小さい頃はおとなしかった、雷が三つ鳴った時まで話をしなかったくらいだから大丈夫と言う。 お医者さんに相談したら、家族が3日間黙って過ごせば大丈夫、話すようになると言う。 占い師に相談したら、水晶を見て、一人で(窓の外の)丘の頂上まで行かせれば話をするようになると言う。 かくしてアレハンドロは1人で丘の頂上へいく事になりました。 誰かに会ったら「こんにちは」 「ありがとう」「さようなら」 それに自分の名前が言えたら帰っておいで。 元気に「ただいま」と言って帰ってきてね。 そう送り出されて、アレハンドロは歩きます。 アレハンドロの冒険はどんなものとなるでしょう。 低学年から

Posted byブクログ

2016/09/12

低学年向け。いつでも誰かが代わりに話してくれるので、何にも話さないイノシシのアレハンドロのお話。 わざと何にも話さないわけじゃなく、周りの人たち(人じゃないけど)が、先にぱっぱと全部言っちゃうから、おっとりしたアレハンドロは言うタイミングを逃してしまうというだけなのだが…。こうい...

低学年向け。いつでも誰かが代わりに話してくれるので、何にも話さないイノシシのアレハンドロのお話。 わざと何にも話さないわけじゃなく、周りの人たち(人じゃないけど)が、先にぱっぱと全部言っちゃうから、おっとりしたアレハンドロは言うタイミングを逃してしまうというだけなのだが…。こういう子いるよなーと思った。内気な子は感情移入しやすいかな。

Posted byブクログ

2016/06/09

イノシシのアレハンドロの家族は、誰もがおしゃべりなので、アレハンドロは毎日、何もしゃべらなくても困らないくらいです。けれども、まったくしゃべらないアレハンドロを心配した親は、ひいおじいさん、医者、占い師のところで相談します。そして、遠くに見えるあの丘の頂上まで、1人で行かせる。と...

イノシシのアレハンドロの家族は、誰もがおしゃべりなので、アレハンドロは毎日、何もしゃべらなくても困らないくらいです。けれども、まったくしゃべらないアレハンドロを心配した親は、ひいおじいさん、医者、占い師のところで相談します。そして、遠くに見えるあの丘の頂上まで、1人で行かせる。という決心をし、アレハンドロは、でかけます。旅に出る前は、家族の誰かがしゃべってくれるので、何も言わなくて良かったのです。1人で旅に出て、誰かに会いますが、何を言おうかと考えていると、相手はいなくなっている。という具合で。やっぱり何も話しません。けれど、アレハンドロが帰った時には話せるようになっています。 どうしてか?そのきっかけをくれたものは、意外なものでした。それからは、サッと言葉が出るようになります。 無口な子の気持ちを代弁していると思いますし、無口なお友達が話すのを待つキッカケにもなるかもしれません。温かな気持ちになるものでした。

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2015/07/18

イノシシのアレハンドロのうちは、みんなおしゃべりがだいすきで、朝から晩までにぎやかです。アレハンドロだけはしずかでなにもはなしません。いつでもかわりにだれかがはなしてくれるからこまらないのです。なにもいわないアレハンドロを心配した両親は、お医者さんをたずねますが…。やったねアレハ...

イノシシのアレハンドロのうちは、みんなおしゃべりがだいすきで、朝から晩までにぎやかです。アレハンドロだけはしずかでなにもはなしません。いつでもかわりにだれかがはなしてくれるからこまらないのです。なにもいわないアレハンドロを心配した両親は、お医者さんをたずねますが…。やったねアレハンドロ!大満足でおわる物語です。

Posted byブクログ

2019/04/18

おとなしくてしゃべらないイノシシの子のおはなし。 なんにも話さないアレハンドロを心配した両親が、占い師の助言にしたがって息子をひとりで遠くの丘にいかせる。 小さな大旅行の話。 あらすじをみて緘黙っぽいなと思って読んでみたら、本当にちゃんと、思った以上に「ふつうの緘黙」だった。 ...

おとなしくてしゃべらないイノシシの子のおはなし。 なんにも話さないアレハンドロを心配した両親が、占い師の助言にしたがって息子をひとりで遠くの丘にいかせる。 小さな大旅行の話。 あらすじをみて緘黙っぽいなと思って読んでみたら、本当にちゃんと、思った以上に「ふつうの緘黙」だった。 だから、ふつうに読めばただのおはなしなんだけど、すごく動揺してしまった。 かわいいおはなしなのに泣きそうだ。 病気やトラウマのせいで話せないわけじゃない。 ただ、反応が少し遅くてこたえを考えているうちにタイミングをのがし「しゃべらない子」が定着してしまう。 そういうタイプの緘黙そのものだった。 世の中のスピードについていけない感じのアレハンドロに覚えがありすぎる。 まわりの大人も子供もみんな優しい。 本人もべつに気に病んでない。 ただ話さない、それだけ。 (でもこのままじゃ将来こまる) 矯正教育施設の本にあったエピソードを連想した。 しゃべってないと死んじゃうみたいな子は、頭に浮かんだことを咀嚼する前に右から左に吐き出してしまうから、あえて最初の数日をひとりきりですごさせて内省の時間をつくるという。 しゃべりすぎる子の意識をうちに向けるときも、しゃべらない子に外との接点をつくるときも、「ひとり」をやらせる必要があるみたいだ。 「やってあげる」をやりすぎると自分で立てなくなる。 教育に一番大事なのは待ってあげることなんじゃないかとよく思う。 懐かしいような絵は親しみやすくていいんだけど、あんまりイノシシらしくない。うり坊にもみえない。 アルゼンチンの大地を懐かしんで、という土地の設定もいかしきれていない。 ハキリアリやグアナコといったなじみのない生き物がでてくるのは楽しい。 ちょっとぶたぶたくんhttp://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4834001407を思い出す。

Posted byブクログ