中国人はつらいよ―その悲惨と悦楽 の商品レビュー
儒教、中華思想は、要は下には下を作るシステム。 科挙は確かに身分を超えた出世の道を作ったが、これが色んなものを歪ませて来たのも事実。 その辺は面白かったが、文学とか趣味とかになって来ると途端に興味がなくなったのも真実。
Posted by
伝統中国での儒教と科挙制度に縛られての苦悩と文人趣味への傾倒による精神安定のありようから現代の中国人の性向を解説する。 「宗族」という制度が社会のベースとなっていたことで親疎によって中国人が他人にとる態度の振り幅が大きいという説が印象的。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
共産党になろととも、本質的な部分は変わらないんだという感覚。科挙ではなくて共産党。女性が対象から外れなくなったのが最大の変化か。ともかく変わってないと思えばそれなりに納得がいく。
Posted by
昨今の中国共産党の態度を見るにつれて理解が出来ないと嘆くのではなく、理解しようと努めるようと本書を取った。 結果、本書の前半までは非常に有益であった。中国共産党と市民の関係や家族の付き合い方など日々触れ合う中国人とも、その本質は一緒のように感じた。つまり中国では遥か昔から官以外は...
昨今の中国共産党の態度を見るにつれて理解が出来ないと嘆くのではなく、理解しようと努めるようと本書を取った。 結果、本書の前半までは非常に有益であった。中国共産党と市民の関係や家族の付き合い方など日々触れ合う中国人とも、その本質は一緒のように感じた。つまり中国では遥か昔から官以外はただの奴隷であって、市民に文化はあらず、その過酷な生活を助ける為に家族制度を深化させてきたのである。 本書の後半は著者のオナニーのため、読み飛ばしを推奨する。著者の中では読める、理解出来ると思っている漢詩の書き下し文など中学以来漢詩を見てもいない理系には読めるわけがない。また、その時代の著名な文筆家など知る由もない。新書で書くにあたってどの程度の読者層に読んでもらうか、その見当が浅いと言わざるを得ない。
Posted by
内容は悪くないんだけど、文章が冗長で読みづらく、読んでておもしろいと思わなかった。 中国文化・文学をやってる人には常識かもしれないけど、普通の人はわからないよねという単語が突然使われていることが多い。
Posted by
- 1