北朝鮮・絶対秘密文書 の商品レビュー
【由来】 ・図書館の新書アラート 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】
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「絶対秘密」との判が押された北朝鮮の検察文書を読み解くことで、北朝鮮政府が何をタブーとしており、何を重視して捜査を行っているか、ということを読み解く一冊。 北朝鮮の内部資料はなかなか手に入らない上に、その信憑性を確認するのに手間がかかることもあり、内部資料に基づいた本というもの...
「絶対秘密」との判が押された北朝鮮の検察文書を読み解くことで、北朝鮮政府が何をタブーとしており、何を重視して捜査を行っているか、ということを読み解く一冊。 北朝鮮の内部資料はなかなか手に入らない上に、その信憑性を確認するのに手間がかかることもあり、内部資料に基づいた本というものをこれまであまり見たことがない。 (著者の方はこの資料に「絶対秘密」と書いてあるのは確かだけど、タイトルに「絶対秘密文献」と書くのはちょっと煽り過ぎな気もする、などとおっしゃっていた) この文献に記された検察の捜査記録は、日本人からみると非常に特殊だ。社会主義の根本をなしていた配給が停止され、生きるために「資本主義」的な活動をしている人々を「犯罪者」として捕まえたり、核物質のような危険なものを持ち出して中朝国境で売っている人を追い掛けはするが、その手助けをしたと思われる軍に対しては沈黙を貫くなど、北朝鮮の「現実」が詰まっている。 北朝鮮の中枢部が何を「犯罪」とし、何を恐れているか、そういったことから北朝鮮の今を探る、非常に面白い一冊である。
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