小説 土佐堀川 新装改訂版 の商品レビュー
「自分で出遭うた悲しみ、苦しみをこやしにして、どこまで這い上がれるか、勝負や。忍耐づよう努力を積めば、必ず道は開ける」 女はともすれば小さな自分の我にこだわって、大きな視野からものを見ることを忘れる。浅子は、自分が雑誌に書いた、真我ということについて房枝に話した。エゴを克服して...
「自分で出遭うた悲しみ、苦しみをこやしにして、どこまで這い上がれるか、勝負や。忍耐づよう努力を積めば、必ず道は開ける」 女はともすれば小さな自分の我にこだわって、大きな視野からものを見ることを忘れる。浅子は、自分が雑誌に書いた、真我ということについて房枝に話した。エゴを克服して、もっと大きな真実なるもの、普遍なるものに近づいた生き方ができぬものかどうか。 「環境が悪い、条件が悪いいうて不満いうたかて、人間大きゅうはならん。自分を深めるためには、悪い条件の中でうんと苦労することや」 (262頁) これは浅子が、若き市川房枝に女性の生き方を諭す1コマ。男たる者もかくありたい。 ――― AKB48の「365日の紙飛行機」を聴きながら。 ♪人生は紙飛行機 願い乗せて飛んで行くよ 風の中を力の限り ただ進むだけ その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだのか それが一番 大切なんだ さあ 心のままに 365日 2015年度nhk後期連続テレビ小説「あさが来た」の原案本。1988年初版本の2015年改訂新装版。 (内容紹介) 近代日本の夜明け 未だ女性が社会の表舞台に躍り出る気配もない商都大坂に溌剌たる女性がいた! 常に全力、七転八起を超える九転十起のがんばりで、大坂の豪商加島屋を切り盛りし、命の重さに想いを馳せ大同生命を興す。女性教育にも心血を注ぎ、日本女子大学の創立にも関わったさっそうたる女性の一代記!!!
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先端をイッた女性でも ここまで割りきらないと 人生は歩めなかったのか…。 浪速の商人ものは好きだけど 実話だけに、女はツライよ!って ちょっと思いました。 わざと軽めに書いてみました(笑)
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負けたらあかんで。九転び十起き。広岡浅子氏の言葉には魂がこもっている。自分の生き方、考え方について、じっくりと考えながら読んでおりました。とてつもないパワーがもらえる一冊でした。
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NHKの連続ドラマの原作 ドラマがとても面白いので原作はいかほど?と借りてみた ドラマはあくまでも ドラマであり、原作とは違うとは思っていたものの 原作は作者が少ない資料のもと掘り起こした一冊、というだけあって 小説でも自伝でもなく 彼女がどれだけ仕事に人生を注いだかだけ...
NHKの連続ドラマの原作 ドラマがとても面白いので原作はいかほど?と借りてみた ドラマはあくまでも ドラマであり、原作とは違うとは思っていたものの 原作は作者が少ない資料のもと掘り起こした一冊、というだけあって 小説でも自伝でもなく 彼女がどれだけ仕事に人生を注いだかだけが判る本 もう少し 普段の彼女の生活やら 楽しみやらも肉付けて欲しかった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
NHKの連続テレビ小説「朝がきた」の原作ということで、期待して読み始めました。 NHKのドラマの台本が面白すぎるらしく、こちらはどちらかというと、事実を羅列しているような印象を受けました。 でも、浅子の明治維新という激動の時代に女性実業家として、いろいろな偏見を跳ね飛ばしながら、痛快に生きる、生き方を私も参考にしたいと思いました。
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朝ドラ「あさがきた」の原作本。 一時も留まることなく駆け抜けたという感じの広岡浅子の生涯。 ただ商才があるだけではなく、儲けたらそれを社会に還元していくところが良かった。 女性は学がないのが当たり前、周りに従って生きるのが当たり前の時代に自立していく道を作っていくのは大変なこと...
朝ドラ「あさがきた」の原作本。 一時も留まることなく駆け抜けたという感じの広岡浅子の生涯。 ただ商才があるだけではなく、儲けたらそれを社会に還元していくところが良かった。 女性は学がないのが当たり前、周りに従って生きるのが当たり前の時代に自立していく道を作っていくのは大変なことだったろうと思う。 作品も駆け抜けていく感が強くてやや掘り下げ方が足りなかったが、小説として楽しめた。
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小説というよりも伝記なのかな? 広岡浅子の一生が一冊になった本。 「自分の人生の参考になる」とか「励みになる」とかそうゆう感じではなかったけ。 やはり時代が違うからなのか、家の階級が違うからなのか、多々理解できないところはあったけれど、物語としておもしろかった。
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「信用です。加島屋さん、銀行にとって最も必要なのは、信用がおけるかどうかということなのです。信用がつくと、自然に人が金を運んでくる。」 「自分の器を大きゅうして、誠実に飽きないして、第一に信用つけなあかんのどすな。金を集めよう思うより、そちらが先決やてようわかりました」「これから...
「信用です。加島屋さん、銀行にとって最も必要なのは、信用がおけるかどうかということなのです。信用がつくと、自然に人が金を運んでくる。」 「自分の器を大きゅうして、誠実に飽きないして、第一に信用つけなあかんのどすな。金を集めよう思うより、そちらが先決やてようわかりました」「これからは自分が大きゅうなろう思て努めます。自分の幅広げた分だけ商いも大きゅうなりますのや」 朝ドラ原作。
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三井の血筋をひき、鉱山買収、銀行設立までもこなした女性。 日本女子大の設立にも大きな寄与。パワフルな女性だ。 そう言えば、私の上司も目白の女子大卒。だから、パワフルなんだ。
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