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CAATで粉飾・横領はこう見抜く Excelによる不正発見法 の商品レビュー

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2015/04/11

コンピュータ利用監査技法「CAAT」をエクセルにより実施する場合の解説書。単にCAATによる監査手法を解説するのではなく、不正会計に対峙するという視点から解説されている。近年、会計監査において仕訳データを基にした仕訳テストの実施が、経営者による内部統制の無効化リスクへの対応として...

コンピュータ利用監査技法「CAAT」をエクセルにより実施する場合の解説書。単にCAATによる監査手法を解説するのではなく、不正会計に対峙するという視点から解説されている。近年、会計監査において仕訳データを基にした仕訳テストの実施が、経営者による内部統制の無効化リスクへの対応として重要であると言われている。本書では、仕訳テストでのCAAT実践例も詳細に解説されている。売上の相手勘定が必ず売掛金などの金銭債権となっていることをピボットテーブルを組んで確認する。日付データの横にユーザー定義で「aaaaa」と入力することで曜日を表示して、土曜日、日曜日といった人目がつかない日にちでの仕訳入力を抽出し、検証する手法などが解説されており、参考になった。 また徒らにテクニックに走るのではなく、不正会計と対峙するには、こうした「記録と記録の照合」ももちろん大事だが、なにより「記録と事実の照合」が不可欠だということを念頭に置き、懐疑心を持ちつつ手続を踏む必要がある点、参考になった。

Posted byブクログ