ニュース空間の社会学 の商品レビュー
●本書では、「不安」が近年の日本社会に通底する特徴となっていること、またそのような不安社会とニュースメディアが相互に関連しているのではないか、さらに両者が深く関連することで何が生じているのか、といった点に焦点を当てている。 ●ニュースやメディアの在り方や見方について考えるきっかけ...
●本書では、「不安」が近年の日本社会に通底する特徴となっていること、またそのような不安社会とニュースメディアが相互に関連しているのではないか、さらに両者が深く関連することで何が生じているのか、といった点に焦点を当てている。 ●ニュースやメディアの在り方や見方について考えるきっかけにはなった。
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問題提起は「新しいメディアを媒介とした社会のニュース受容が不安の拡大や増殖にも深いかかわりを持っているのではないだろうか」ですが、さまざまな視点から調査分析がされているので、ニュース環境やメディアへの広い視座が得られます。
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この本は、昨今の象徴的なニュースを取り上げ、11人の著者がそれに深い考察を加えることで、メディアの「今」の諸問題に触れていくスタイルを取っている。 特に、「個人」主体のニュースサイトの登場により、既存のメディアが変化せざるを得ない状況を感じ取る事ができる。 また、ニュースは報道...
この本は、昨今の象徴的なニュースを取り上げ、11人の著者がそれに深い考察を加えることで、メディアの「今」の諸問題に触れていくスタイルを取っている。 特に、「個人」主体のニュースサイトの登場により、既存のメディアが変化せざるを得ない状況を感じ取る事ができる。 また、ニュースは報道されない時間・社会的な広がりを、実際には持っている。しかしそれが意図的にではないにせよ隠されてしまう事で、当事者とメディアも含めた受け手に食い違いが生じてしまう事に怖さを感じた。
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