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少女は書架の海で眠る の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/07/07

1冊。『マグダラで眠れ』の後半から登場する書籍商フィルが主人公の、貧しい格好だけど気が強い美少女お嬢様のクレアにゴミでも見るような目付きで蔑まれているうちに、なんだかいいかんじになっていたら良いなという話。もう一人の男の子のジャドの方が包容力も生活力もあって意外と気が利く優しい子...

1冊。『マグダラで眠れ』の後半から登場する書籍商フィルが主人公の、貧しい格好だけど気が強い美少女お嬢様のクレアにゴミでも見るような目付きで蔑まれているうちに、なんだかいいかんじになっていたら良いなという話。もう一人の男の子のジャドの方が包容力も生活力もあって意外と気が利く優しい子なので今後の三人のラブコメ的三角関係展開がみたい。そんな気になった素敵な読後感の作品でした。 クレア、本当に好み。貴族の娘で育ちが良く所作に品があって、でも高慢とは程遠い他人への思いやりと感謝を忘れない程よい高飛車で気が強い世間知らずの天涯孤独努力家美少女小悪魔ちゃん。クレア・エル・カラディーゾ=シャリーニョ。

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2022/01/02

ケモミミがいなかった。。。 はさておき、書籍というものに対する作者なりの考えを綴った一冊なのだろうか。 書籍商になりたい、という実現不可能な夢を持つ主人公が、ヒロインを始めとする周囲の人物の反応を見つつ、徐々に成長してゆく、という話。その中での、主人公とヒロインとのちょっとしたラ...

ケモミミがいなかった。。。 はさておき、書籍というものに対する作者なりの考えを綴った一冊なのだろうか。 書籍商になりたい、という実現不可能な夢を持つ主人公が、ヒロインを始めとする周囲の人物の反応を見つつ、徐々に成長してゆく、という話。その中での、主人公とヒロインとのちょっとしたラブコメ要素が上手く描かれており、最後まで飽きない展開で、面白く読める。 残念だったのは、所々で作者の本に対する感慨が語られるのだが、それが大した話でない点。

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2015/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『マグダラで眠れ』と同じ世界観ということで、読みたいと思っていた作品。 連休中に普段行かない図書館へ遠出して、借りてきました。 『マグダラ~』よりは、時間軸としては過去になるようですね。 コレド・アブレアがまだ生きている時代。 アブレアってこんな人だったんだ…という感じですが(苦笑)。 自分、本は好きな方ですが、えり好みはするし、書痴というにはほど遠い感じです。 でもずっと好きな本を読み続けられたら、幸せだなぁ…という思いはちょっとあります(それだけで満足ができるか、というとまた別ですが)。 本の売買が信じられない、本なんて役に立たないと誰もが思っているという時代が不思議な感じでした。 確かに知識だけでは解決できないことも多いですよね。 そのあたりをきちんと描いて、その上での本の価値を問うところが良いなと思いました。 まぁ、私なんかは娯楽として読むことが専らですが(苦笑)。 でもいろいろな本が容易に読める時代に生まれて良かったです。

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2015/09/03

なんと言うか本好きには胸に来る内容だなあ。 「マグダラで眠れ」と同じ世界観の中で描かれるのは、本がまだ写本しかない時代、無類の本好きで書籍商人を目指す少年の物語。 本が売り物ではない時代と言うのは現代にいる自分たちからするとなんだか想像つかないけれど、それだけに読んでて幾つも...

なんと言うか本好きには胸に来る内容だなあ。 「マグダラで眠れ」と同じ世界観の中で描かれるのは、本がまだ写本しかない時代、無類の本好きで書籍商人を目指す少年の物語。 本が売り物ではない時代と言うのは現代にいる自分たちからするとなんだか想像つかないけれど、それだけに読んでて幾つも気づかされるところがあった。 昔は全ての本が写本だったのだよなあ。 その苦労と情熱の膨大さはいかばかりか。 逆に、そんな本を役に立たないものと言われることの寂しさ。 中でもクレアの言葉はただの一般論ではなく、どうしようも無い状況での実感のこもった言葉だけに、主人公ともどもこちらにも突き刺さってくる。 ただ普段実用書などほとんど読まないこちらとしては、本の価値は役に立つかどうかではなく、心を満たすことができるかどうかだと思うのだ。 クレアにとって最終的に本が、そう言う意味で価値があったことにホッとした。 物語的にはこれはいわば少年が囚われの少女を助け出す類いの物語。 ラストの一発逆転が期待通りで、いやあ、よかった。 その展開的は作者のもう一つの作品「狼と香辛料」的とも言える。 どっちも商人だしね(笑) ちなみに今回には直接的なマグダラの絡みはほとんどないので、この先本編にこちらの人物が登場とかあったらいいな。 うん、面白かった。満足。

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2015/05/09

書籍商になりたい少年と、病によって無人となった修道院で暮らす貴族の少女の話。 2000冊の書を前に、その持ち主の人柄を感じたり、少女の願いを何とか叶えようと頑張る。 相変わらず、フワフワした雰囲気の小説で、個人的にはよく分からん。

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2015/03/31

おもしろかったです。商売として成立しない書籍商を夢見る本好きのフィルに親近感。アブレアさん、清々しいくらいゴーインマイウェイな人だwwww

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2015/02/28

マグダラのスピンオフということで。個人的にはあまり向こうとの接点に気付かなかったけど(苦笑)あっちはクースラさんがヘタレてきた印象しかないから…(震え声)とにかくそれも気にならない程度に単発でも楽しめる作品でした。アブレアさんも口絵じゃ完全に黒幕っぽい感じだったけど、まったくそん...

マグダラのスピンオフということで。個人的にはあまり向こうとの接点に気付かなかったけど(苦笑)あっちはクースラさんがヘタレてきた印象しかないから…(震え声)とにかくそれも気にならない程度に単発でも楽しめる作品でした。アブレアさんも口絵じゃ完全に黒幕っぽい感じだったけど、まったくそんなことはなかった。変人・奇才の類なのは間違いないけど、たまにまともというか、そこまで悪い印象がなかった。

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2015/02/21

ファンタジーの世界でのボーイ・ミーツ・ガール。心の交流と成長があり、王道として読めるのではないでしょうか。暖かく、すがすがしい気持ちになりました。よかったなぁ、という。挿し絵もとてもかわいいですが、せっかくだからキャラクターだけでなく、もっと街並みや図書館などの風景も見たかったな...

ファンタジーの世界でのボーイ・ミーツ・ガール。心の交流と成長があり、王道として読めるのではないでしょうか。暖かく、すがすがしい気持ちになりました。よかったなぁ、という。挿し絵もとてもかわいいですが、せっかくだからキャラクターだけでなく、もっと街並みや図書館などの風景も見たかったなぁ。児童書になってもいいかも。スピンオフ的な扱いの作品のようですが、これだけ読んでも大丈夫です。

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