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日本イスラム大戦(Ⅰ) の商品レビュー

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2016/06/23

日本は自衛隊という防衛専門の軍事組織を有しているが、近年のパクスアメリカーナの崩壊により国際紛争に対して、西側の一員としてかなり直接的な軍事活動が要求されつつあるのも事実である。本作は、日本がより積極的にPKF活動に参加した場合のケースとして十分な示唆を与える内容であり、近い未来...

日本は自衛隊という防衛専門の軍事組織を有しているが、近年のパクスアメリカーナの崩壊により国際紛争に対して、西側の一員としてかなり直接的な軍事活動が要求されつつあるのも事実である。本作は、日本がより積極的にPKF活動に参加した場合のケースとして十分な示唆を与える内容であり、近い未来にこうならないとは限らない。日本の近未来でアメリカに見捨てられる可能性さえあり、中国という超覇権国家の脅威の前に国家防衛の基礎から再考が求められている現実に向き合わなければならない。このような変化の中で西側諸国の中でのポジションをどうとるかが政治の大切な役目であり、節目の時に一つのケースとして積極的に打ってでた際の有り様として読むのも意味がないことではないだろう。第一巻は、世界の様々な場所で起こる予兆のような幾つかの事件がとりとめもなく描かれる。日本は、アフガン、中東でイスラム過激派と武力対峙をしている。正にPKF活動の真ん中で自衛隊が軍事派遣されている状況である。こんな状況はありえないと思うなかれ、西側陣営は多かれ少なかれこのような軍事派遣を行っているのである。日本だけが日本国憲法によって禁止されているという魔法はパクスアメリカーナがなくなった時点で効力を失うこと必定と思う方が自然である。斯様な状況の中、潜入探索すなわちスパイ活動として潜入した日本人がムジャヒディンに拉致される。不穏である。

Posted byブクログ

2015/04/06

「イスラム国」が将来、日本や世界に与えるであろう影響を表現したフィクション小説。 イスラム国による日本人拉致事件や、アメリカとイスラム国の怪しい関係性など、実際に起きた事件や、誰もが持つ国際政治への疑惑がガッツリ盛り込まれていて、とても理解しやすい一方、「これは現実にありえるの...

「イスラム国」が将来、日本や世界に与えるであろう影響を表現したフィクション小説。 イスラム国による日本人拉致事件や、アメリカとイスラム国の怪しい関係性など、実際に起きた事件や、誰もが持つ国際政治への疑惑がガッツリ盛り込まれていて、とても理解しやすい一方、「これは現実にありえるのではないか…?」とつい恐怖をおぼえるほどのリアルさでもある。 特に、日本人を拉致して拷問するシーンや、政治をめぐる暗殺のシーンはとても残酷で思わず口元を押さえてしまうレベル。 しかし、今この世界で一体何が起こっているのか、登場人物たちはそれぞれの立場で何を守っているのか、そして、日本と世界の今後のシナリオはどうなっていくのか、とても気になるので、2、3巻も買ってしまうのでしょうね。

Posted byブクログ