ユンカースJu88(パート2) の商品レビュー

文林堂

2017/07/16

「ミステル」と「ギーゼラ作戦」だけでも☆☆☆☆☆の価値あり。それに佐貫亦男先生のJu88評に対する鳥養鶴雄氏の訂正記事まである。

『続々ヒコーキの心』にもJu88は「混血の万能機」と記されている。一方でWW2のドイツの軍用機では佐貫先生にとって一番好きな機体だとも。

1976年の本でも「設計のいきさつは不明だが」とあるので情報が不正確になるのもしかたのないところ。戦後の調査がいかに多くのものを明らかにしてきたか、また、今後もいかに多くのことが明らかになると期待されるかが分かる。

戦争が終わってから時間が経つ方がいろいろなことが分かるというのも不思議な感覚だ。

で、本書の鳥養先生の記事はその「設計のいきさつ」を明らかにしている。納得の経緯である。