認知症にならない！「もの忘れ外来」徹底ガイド の商品レビュー

奥村歩(著者)

2019/05/06

認知症の初期症状について、たいへん親切に記載されており、
わかりやすい。まず、初めに読むのに、お勧めである。

〜以下、書籍からの抜粋メモ〜

・喜寿(77歳)以上の高齢者は、薬による高血圧、糖尿病
コントロールに頼らない方がよい。

・治療可能な認知症
てんかん、うつ病、ビタミンB21欠乏、甲状腺機能低下症
ベンゾジアゼピン系、H2ブロッカー(胃薬)、非定型抗精神病薬
etc...

・日本で用いられている抗認知症薬（2014年時点）
飲み薬：アリセプト（ドネペジル）、レミニール
貼り薬：イクセロンパッチ、リバスタッチパッチ

・MCI（軽度認知障害）
定義
1.本人や家族による「もの忘れ」の認識がある
2.加齢の影響では説明できない記憶障害が客観的に示される
3.日常生活能力は自立している
4.全般的な認知機能は正常で、認知症ではない

・NHK
2014年5月11日放送
"認知症800万人"時代 行方不明者１万人
〜知られざる徘徊の実態〜

NHKが各都道府県の警察本部に取材した結果、
その数は2012年の１年間で、のべ9607人にも上り
うち351人が死亡、208人が2012年末時点でも行方不明のまま

・「ククカカ」の重要性
ク（クスリ）
ク（クルマ）
カ（カネ）
カ（火事）

・一病息災

・認知予備力を強くするには
知的活動
有酸素運動
社交性
の要素が、うまく重なり合っているのが最適。
独りでやるクロスワードパズルよりも
チェスや囲碁、トランプなどの方が効果的

・認知症予防食のキーワード
カロリー
ＧＩ値
抗酸化物質

・認知症を予防するには、インスリンの過剰放出を
させない食事が大事、次の３大要素をチェック
　たんぱく質：魚、皮なし鶏肉、大豆
　炭水化物：玄米、全粒粉パン
　脂肪：オリーブオイル、魚

・酒は百薬の長？
フレンチ・パラドックス：
バターや肉類の多いフランス人が、心臓病の死亡率が欧州最下位。
そのため、赤ワインが注目されているが、フランス人は、街角で
友人と話しながら食事しているのがよいのでは？

○食事に関する健康法
・コーヒーをよく飲む人は、認知症になりにくい
紅茶はボケ予防効果なし
2009年の医学誌に発表された。
・イギリスの研究では、
紅茶を飲むほどボケ予防効果が高まるとの結果あり
・東北大学
緑茶を飲むとボケない
ウーロン茶では、効果が認められなかった。

→コーヒー、紅茶、緑茶は、どれもポリフェノールが
含まれているのに、お国自慢の食品研究は、極端である。