1,800円以上の注文で送料無料

新戦争論(1) の商品レビュー

4

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/10/29

まだまだ、よりしんは元気 イスラム国の邦人2名の殺害事件前に書かれたものらしい。 全体的に丸くなったかなという印象。 正直、主張は相変わらずといった全体構成。 冒頭のSF的な導入だけでなく、無人兵器はもっと取り上げてほしい。 イスラム国、安保法制をパート2でどう盛り込むのか興味...

まだまだ、よりしんは元気 イスラム国の邦人2名の殺害事件前に書かれたものらしい。 全体的に丸くなったかなという印象。 正直、主張は相変わらずといった全体構成。 冒頭のSF的な導入だけでなく、無人兵器はもっと取り上げてほしい。 イスラム国、安保法制をパート2でどう盛り込むのか興味深い。 その他 ・イラク戦争を前著作「戦争論」から振り返り つくづく、米国の貧困層で志願・戦死した若者はお気の毒である。 ・おなじみの唐突な長めの美談推しエピソードは、ちと? ・サヨク、ポチに次ぐ第三の敵、ネトウヨ(小物臭が)。  でも、自分の著作を表層的にしか理解しないことって、完全に無関係で片づけられないのが苦しいところ。 それに、著者は、長年中韓の様々な状況を直接非難しているので、そのように喧伝しているサヨクを批判しただけというのは絶対におかしい。 だから、よしりんのネトウヨ批判は親子対決である。 ・安部さんの靖国参拝答弁は、どうしたってあんな物言いになる。それを上げ足を取るのは可愛そう。 ・ブラジルの勝ち組、負け組のエピソードは初見。 これは、示唆に富む。 また、当時の日系人が礼儀知らずな人々として描かれていて、今後の仕掛けを感じます。 ワード 「設計主義」(←新しいかな) 「現場を持て」 「国、公、私」

Posted byブクログ

2018/04/18

もちろんその論調に全面的に合意できるものではないし、ナルシスティックに戦争美化する点などは嫌悪もする。ただ、このエネルギーと取材の綿密さはどうだ。戦後間もなくのブラジル移民コミュにおける勝ち組負け組の一連のルポを現代のリテラシーや国民分断の論へと繋げるセンスなんざ、巷のありふれた...

もちろんその論調に全面的に合意できるものではないし、ナルシスティックに戦争美化する点などは嫌悪もする。ただ、このエネルギーと取材の綿密さはどうだ。戦後間もなくのブラジル移民コミュにおける勝ち組負け組の一連のルポを現代のリテラシーや国民分断の論へと繋げるセンスなんざ、巷のありふれた評論などはかすんでしまうだろう。自分の立ち位置を主張したうえで繰り広げる世相感は、その主張ゆえにどうしてもバイアスをかけられてしまうが、分析自体は中立平等の極みであり、主張ゆえに潔く、信頼できる。そう考えると損な役回りをあえて引き受けているということをもっと世間は称えるべきとも思う。

Posted byブクログ

2018/01/23

失礼な言い方だけど、すごく勉強してますね。 あらためて感じました。もう一度じっくり読んで自分ももっと勉強します。

Posted byブクログ

2017/11/26

しっかり読むのは初めて。 表情の描き分けはじめ絵が意外とうまい。ちゃんとした漫画家なんだな。 そして、アジテーションとして漫画という表現形態は非常に効果的だ。極論でも、絵がつくと勢いでごまかせる。ただ、その分、外してしまうとこれほど寒々しいこともないのだが。戯画的という言葉に、若...

しっかり読むのは初めて。 表情の描き分けはじめ絵が意外とうまい。ちゃんとした漫画家なんだな。 そして、アジテーションとして漫画という表現形態は非常に効果的だ。極論でも、絵がつくと勢いでごまかせる。ただ、その分、外してしまうとこれほど寒々しいこともないのだが。戯画的という言葉に、若干の侮蔑が含まれるのは、致し方ないことなのだ。 内容は相対主義に立った穏健な保守主義が彼の立場で、サヨクウヨクをどちらにも与していない(というか=で観ている)。それ自体のバランス感覚は大賛成なのだが どうしても時代性を帯びるから、2年経つと興奮も少ない。そして、あまり深みは感じられない。 彼はあえてやっているのだろうが、あえてでもなんでも自画自賛というのは、みっともない。 それと、もう少し構成を練れないものか。章前後の脈絡などがちぐはぐなのが気になった。 戦後のブラジルの混乱などは初めて知ったのだが、知識の新しさよりも思想としての強さを読みたいのだ。

Posted byブクログ

2017/07/01

戦争論をいくつか出してる著者が改めて出した戦争論。 漫画なので読みやすいかと思いきやさにあらず、非常に重厚なテーマということもあり、実に読み応えがあります。 小林よしのりというと保守というイメージだけれど、決して戦争礼賛ではなく、きっちり戦争の悲惨さを描いてるところや、それでも...

戦争論をいくつか出してる著者が改めて出した戦争論。 漫画なので読みやすいかと思いきやさにあらず、非常に重厚なテーマということもあり、実に読み応えがあります。 小林よしのりというと保守というイメージだけれど、決して戦争礼賛ではなく、きっちり戦争の悲惨さを描いてるところや、それでも軍備が必要だと説く姿勢は好感が持てた。

Posted byブクログ

2016/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

靖国神社は"不戦を誓う"ところではなく英霊を称えるところという著者の考えには頷けず。 慰安婦問題は国レベルでは解決済みというのは、そういうことだったのかと今までわからなかったことが少し見えた。

Posted byブクログ

2016/05/19

 主観の軸をどこに持っていくかは人それぞれのステータスによって決まる訳でそれらバラバラな個人という存在を束ねていく国家という物をどう考えていくかによってこの本は善にも悪にもなるという事をまず理解しなければならない。  小林よしのりという作者はややナルシスト系で好きではないのだが...

 主観の軸をどこに持っていくかは人それぞれのステータスによって決まる訳でそれらバラバラな個人という存在を束ねていく国家という物をどう考えていくかによってこの本は善にも悪にもなるという事をまず理解しなければならない。  小林よしのりという作者はややナルシスト系で好きではないのだが書かれている本書では相違点は少なく共感はできる。ただやはり自分の説を曲げる他者に対してはひどくぞんざいな点があることに違和感を感じる。  自分の説でも公個論に係わるところには自ら主体性を持たせている割には他ではその点がまるまる抜け落ちてしまっている感が腑に落ちないこれを自分勝手と言わずに何を言うのだろう。まあ本書のような形態ではそれだけ毒がなければ売れないというのも事実なのだろう。

Posted byブクログ

2016/05/07

戦後70年、イラク戦争を支持する光景に疑問を感じ、覚悟なきナショナリズム感拡散に辟易。日本人の当事者意識と覚悟を問う。 分類していて、コミックというのは表現であって内容的なカテゴリーじゃないことに気付く。それだけ、コミックが市民権を得て、表現できることの幅が広がったのだなと。

Posted byブクログ

2016/01/12

刊行直後に読み、忘れている箇所もある上で書くことを、ご容赦願いたい。 ISや集団的自衛権等ホットな話題にも触れられているが、どちらかと言うと靖国関係やイラク戦争等よしりんの「オハコ」の話題が多かった。もっとも、解説ではっきり書いているように「新戦争論2」を出すようだから、この本は...

刊行直後に読み、忘れている箇所もある上で書くことを、ご容赦願いたい。 ISや集団的自衛権等ホットな話題にも触れられているが、どちらかと言うと靖国関係やイラク戦争等よしりんの「オハコ」の話題が多かった。もっとも、解説ではっきり書いているように「新戦争論2」を出すようだから、この本は「おさらい」の位置付けになるのは仕方ない所がある。 この本が刊行された直後に後藤さん、湯川さんの殺害があった。パリでもISによるテロがあった。国内では安保法制が可決された。少し見渡しただけでも、「新戦争論2」で書くべきことは山ほどある。座して待つべきであろう。 最後に。ブラジルの必勝派について書かれた章は、必読である。コミュニティ規模で長期に渡って、これだけ大きな事実誤認があったとは、恐ろしいことである。『沖縄論』の瀬長亀次郎伝と並ぶ、よしりんノンフィクションの白眉である。

Posted byブクログ

2015/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2015年1月発行の新作。今のイスラム国が日本が賛成したイラク戦争から派生しているとは。民主主義が最良ではないこと。フセインのような独裁者が必要な時期があること。ほんと、日本人として恥ずかしい。何でこんなにアメリカ様になったのか。ひめゆりの信子・貞子姉妹の話は涙涙。しかし、この頃の人は短歌を詠めるから賢げだ。たった70年前なのに、どうしてこんなに変わったのか。言葉や文化はこんなに変わるものなのか。最後の詩人・竹内浩三の話も涙涙だった。こんな立派な人が戦争が起こると死んでしまうのだ。だからこそ、戦争を起こさないために、もっと慎重に、戦略的に外交を進めなくてはならないのだ。安保法反対のデモなんかやってる場合じゃない。しかし、日系ブラジルの人達の話はすごかった。こういう集団ヒステリーみたいになるのは想像できるけど、こんなに頑なになるものか。人間ってなんなんだ。

Posted byブクログ