中国人による反中共論 の商品レビュー

孫向文(著者)

2017/12/25

図書館で借りてきたが、どのように考えているか、私が思っていたことと違う部分も多かったので、勉強になった。前にも書かれているが、中国と共産党とは違うということ、中国と政治体制が違うということである。だから、清という国に征服されても、そのまま、生活できたわけである。一部の意見とは、いえ、中国人の考え方に接することができて、面白かった。しかし、この筆者は、中国の本流からはみ出した人であることを認識する必要がある。

2016/01/14

中国の多数派の民衆の考え方、人民と国土と共産党を分ける見方を教えてくれる。
中国出身の日本漫画が好きな漫画家の率直な共産党政府観。
どこに暮しているかわからないが、日本に帰化した訳ではないようで、いくら国外とは言え、こんなことを書いて大丈夫なのか心配になる。

党が民衆をどうやって締め付け、党の手先になっていない人がどう感じているかがわかる。中華民族の誇りと現在の政府への忠誠心が全く別物というのは、考えれば明らかだが、意識できていない日本人が多いだろうと思った。現在の政府は嫌いで替って欲しいと思っていても、拡大を目指す中華思想は健在という関係も納得できた。
中国の階層社会を 10 に分けた中で、下位六つは経済的分類であるのに、上位が
1. 帰化人
2. 台湾人
3. 香港人
4. 澳門人
となっているのは、考えたことがなかった。

少数民族に対する政府の扱いと民衆の見方についての筆者の見方は、よく整理されていて、的確なのだろうと思えた。人民解放軍についてもよくわかる。

2015/10/09

巨大なダムを突き崩す、蟻の一穴に成り得る作家。綱渡りのようでもあり、完全に一歩踏み出しているようにも。数十年後、ノーベル平和賞をもらっているか、教科書に載っているか、謀殺されるか、手を引いておとなしくなっているか。