忍者だもの の商品レビュー
時代小説を開拓しようと忍者だもの、というタイトルに惹かれて。 赤絵獅子が読みやすかった。 時代背景にもっと知識があれば理解しやすいし楽しめるんだろうが中々…
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2016年11月7日読了。5人の時代小説家たちによる、忍者をテーマとした短編アンソロジー。「忍者がテーマ」と言っても白刃をきらめかせ戦う作品ではなく、掟の中で苦悩したり、素性を隠して市井に暮らす忍者の哀しみを描いていたり、なかなか味わい深い。中でも突き抜けて馬鹿馬鹿しいと言うか読...
2016年11月7日読了。5人の時代小説家たちによる、忍者をテーマとした短編アンソロジー。「忍者がテーマ」と言っても白刃をきらめかせ戦う作品ではなく、掟の中で苦悩したり、素性を隠して市井に暮らす忍者の哀しみを描いていたり、なかなか味わい深い。中でも突き抜けて馬鹿馬鹿しいと言うか読んでいて呆気にとられる織田作之助の「猿飛佐助」と、さすがの山田風太郎の「忍者服部半蔵」がベストか、あとは若干読んでいて肩透かし感もあり…。
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忍者には、アクションヒーロー的なあるいは下人的なイメージが植えつけられているが、どの小説からなのだろうか。「空をひとっ飛び」はやり過ぎだが、「蜀山人」のルパン張りの活躍は爽快であった。2015.12.29
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ハードボイルド系、ユーモラス系、切ない系とハズレなしの五編が入ったアンソロジーで、この一冊を読めば自分の好きな忍者ものの傾向がだいたいわかるんじゃないでしょうか。忍者小説入門編に最適かと。
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「鬼火」 九十郎の方が器用に生きた。伝蔵の方が忍びらしく生きた。勝者はいない。 「蜀山人」 とても鮮やか。 「猿飛佐助」 ナイーブで自惚れが強く愛嬌のある織田作さんの佐助さん。 台詞が軽快。 「赤絵獅子」 これも忍び。驚くべき執念と親子の情。 何がどのように人に決意させるのかはわ...
「鬼火」 九十郎の方が器用に生きた。伝蔵の方が忍びらしく生きた。勝者はいない。 「蜀山人」 とても鮮やか。 「猿飛佐助」 ナイーブで自惚れが強く愛嬌のある織田作さんの佐助さん。 台詞が軽快。 「赤絵獅子」 これも忍び。驚くべき執念と親子の情。 何がどのように人に決意させるのかはわからない。 「忍者服部半蔵」 タイトルに納得。ラストにぞっとした。
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池波正太郎、柴田錬三郎、織田作之助、平岩弓枝、山田風太郎この五人の個性が感じられる一冊。池波作品は以前から知っているが、柴田錬、織田作はイイなぁ!忍者たちの後ろ姿、又はよこ姿からのアプローチが楽しい。
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縄田さん篇による忍者小説アンソロジー。池波正太郎・柴田錬三郎・織田作之助・平岩弓枝・山田風太郎の大御所5人の揃い踏み。 中でも織田作之助の「猿飛佐助」が異彩を放つ面白さ。
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題名から、なんとなくいしいひさいちさんの「忍者無芸帳」に登場する忍者をイメージしてしまいましたが、読んでみると錚々たる作家たちの時代劇モノで楽しめました。
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