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落花流水 の商品レビュー

3.2

15件のお客様レビュー

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2024/08/13

 山本文緒作品なので一筋縄ではいかないだろうなと思いながら読み進めると案の定。幸せな家庭を手に入れたはずの手毬は、嫌悪する母親と同じ運命を辿ってしまっている自分をどう感じていたのだろうか。幼少期のマーティルはヒーローのようでとてもカッコ良かったのに、大人になった彼とのギャップが妙...

 山本文緒作品なので一筋縄ではいかないだろうなと思いながら読み進めると案の定。幸せな家庭を手に入れたはずの手毬は、嫌悪する母親と同じ運命を辿ってしまっている自分をどう感じていたのだろうか。幼少期のマーティルはヒーローのようでとてもカッコ良かったのに、大人になった彼とのギャップが妙にリアル過ぎてそら恐ろしかった。平凡だが安定した生活に満足できず自ら投げ出してしまうという呪われた血筋。晴れやかで清々しく終わらない所が正に山本文緒ワールドな作品だった。

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2024/05/17

多分3回目 子供の頃と、20代と、30代の今読んで、読む度に違う感想になる。 誰にも、どの章にも感情移入はできなくて、読書でしか味わえない経験。 昔読んだときはマーティルがすごくかっこよく見えてたけど、今読んだら全然そんなことなかったし、 律子はあまりにも強いし、 本能的な行...

多分3回目 子供の頃と、20代と、30代の今読んで、読む度に違う感想になる。 誰にも、どの章にも感情移入はできなくて、読書でしか味わえない経験。 昔読んだときはマーティルがすごくかっこよく見えてたけど、今読んだら全然そんなことなかったし、 律子はあまりにも強いし、 本能的な行動力の手毬はなんだか可哀想。 とにかく奔放に生きる女たちがたくさん出てくる。 忘れることの方が幸せかもしれない

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2023/08/27

読みやすくてすぐに読み終えたけど… 出てくる人みんな好きになれず、共感するとこ特になく、結局何を伝えたかったのか私にはよくわからず…。

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2023/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 祖母律子84歳、母中村手毬67歳、娘姫乃39歳ら家族それぞれ別々の人生を描いた作品。夫や同居者などを整理しながら読まないと人間関係がわからなくなるおそれがあります。手毬がアルツハイマーで入院したことで、この3人が初めて顔を合わすことに。山本文緒「落花流水」、1999.10刊行、2015.1文庫。

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2023/03/03

10年ずつ経過しながら進む ひとりの女性を取り巻く人たちのお話 語り手が変わるから 人物像が立体的に見えてきて飽きさせない なんとなく寂しさを感じるんだけど それが山本文緒さんっぽくて 個人的には好き 過去からはじまって 10年ずつ進むから最後には現在を超えて 未来の日本の...

10年ずつ経過しながら進む ひとりの女性を取り巻く人たちのお話 語り手が変わるから 人物像が立体的に見えてきて飽きさせない なんとなく寂しさを感じるんだけど それが山本文緒さんっぽくて 個人的には好き 過去からはじまって 10年ずつ進むから最後には現在を超えて 未来の日本の描写があるのも面白かった

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2023/01/24

ささっと読めてしまった。 そんなに簡単に家族を置いて逃げてしまえるものなのか、全然共感できなかった...。家族内の恋愛が多すぎてちょっと気持ち悪かった。

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2022/06/11

手毬の7歳から67歳までのお話。 10年過ぎる毎に状況が一転していて、激動の人生。 子供の頃から苦労はしてきたが、世渡り上手なのか愛され上手なのか、男性をうまいこと利用して生き延びていく手毬。 三世代の女性全員、生命力が強そう。

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2021/12/30

ある女性の一生を、連作短編で表現した作品。 あるときは近所のかわいい女の子、 そして母であり、妻であり、 家政婦であり、祖母であった。 特に素晴らしくもない、かといって悪人でもない普通の女性の、あまり普通ではない人生。 視点(語り手)と時代が変わることで、どんどん読めてしまう...

ある女性の一生を、連作短編で表現した作品。 あるときは近所のかわいい女の子、 そして母であり、妻であり、 家政婦であり、祖母であった。 特に素晴らしくもない、かといって悪人でもない普通の女性の、あまり普通ではない人生。 視点(語り手)と時代が変わることで、どんどん読めてしまう。

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2021/12/26

ひとりの女が産まれ、捨てられ またそこから繋がる生命。 母のようにはならないと心に誓い生きていくも、血は争えないことを知る。 とらえどころがあるようで、なかったなと思う読了感。 なんなんだ、この作品は。 魔性の女に読者も弄ばれたような感覚になる読了感。

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2021/04/08

3世代にわたり、親子の人生を10年ごとに描く。 血の繋がりを感じる、自由奔放さ。 全て女が男を捨てる。 捨てるという言い方は好みではないが、この本に出てくる3世代の女性たちには、ぴったりの形容詞である。 誰にも共感できず…

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