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共鳴 の商品レビュー

3.7

16件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2021/04/03

一言て言うと底の浅い話かな。引きこもり青年の将と元刑事の麻生、この二人の、ストーリにあまり関係ない長い思考により、展開は非常に遅い。麻薬売買の犯人や関係していると思われる中国人女性はほぼ登場せず終盤で警察が身柄確保してしまうし、最後まで引っ張った祖母の殺人疑惑も大方予想通りの真相...

一言て言うと底の浅い話かな。引きこもり青年の将と元刑事の麻生、この二人の、ストーリにあまり関係ない長い思考により、展開は非常に遅い。麻薬売買の犯人や関係していると思われる中国人女性はほぼ登場せず終盤で警察が身柄確保してしまうし、最後まで引っ張った祖母の殺人疑惑も大方予想通りの真相だし。 家族のあり方を追求している物語なのかと言えば、その展開はあまり納得の行く考えや行動を伴わず、殆ど共感できなかった。将と麻生のキャラには最後まで入れなかった。 終盤は物語に興味を失い雑に読んでしまった。

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2020/10/23

続編があることを知らず、第2作にあたる「白いジオラマ」を先に読了。共通して言えることは、主人公の1人である元刑事のキャラクターが好きになれず、孫を心配し自立させようという意図とはいえ手段が乱暴すぎないかと思い、読んでいてとてもムカムカした(作品そのものがつまらないわけではなく、あ...

続編があることを知らず、第2作にあたる「白いジオラマ」を先に読了。共通して言えることは、主人公の1人である元刑事のキャラクターが好きになれず、孫を心配し自立させようという意図とはいえ手段が乱暴すぎないかと思い、読んでいてとてもムカムカした(作品そのものがつまらないわけではなく、あくまでも祖父のキャラクターと采配がムカつく)。ただ、この第1作はこれだけ見るととても綺麗にまとまっている。第1作を読んで感じるのは、第2作は第1作のことがまるでなかったことになっているかのようだったなということだ。

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2020/08/26

読みやすくて読後感も良く楽しめた。話にいろいろな要素が含まれていて、様々な角度から読むことができる物語になっていると思った。元刑事である麻生さんのスーパーじいさんっぷり&人情の厚さもよかった。笑 孫の将と近所の高校生の健太はきっと立派な大人になるんだろう。

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2020/01/18

主要人物にいまいち感情移入できず、なぜこういう言動をとるのか腑に落ちないまま、物語の顛末だけが気になって読み進めてしまった。後半はそれなりに人物像にも納得ができ、結末も悪くない終わり方だった。

Posted byブクログ

2018/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2018/2/21 久しぶりに堂場さん思い出した。 シリーズ物はどこまで読んだかわからなくなっていたので単発っぽいのを選ぶ。 この作者の生み出す刑事はみんな刑事という生き方になっているのだね。 強引な爺さんに反発を覚えつつ、煮え切らない将にイラつき、そのどちらもに共感する不思議。 しがらみは断ちたいけど繋がりは必要だもの。 都合よくはいかなくて私も困ってる。

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2018/01/05

これは古本屋・・だったかな? 本の背表紙には、元刑事が孫の引きこもりを相棒に任命とあり、興味をそそられて購入。 元刑事のおじいさんと、引きこもりの大学生とのギャップのありすぎるコンビが面白かった。 最初はこのコンビで麻薬犯を追い詰めるかと思いきや、家族の介護の問題に切り込んでいく...

これは古本屋・・だったかな? 本の背表紙には、元刑事が孫の引きこもりを相棒に任命とあり、興味をそそられて購入。 元刑事のおじいさんと、引きこもりの大学生とのギャップのありすぎるコンビが面白かった。 最初はこのコンビで麻薬犯を追い詰めるかと思いきや、家族の介護の問題に切り込んでいくというふり幅に混乱させられた。 ひきこもり君と、おじいさんの近所の高校生との偶然にもおなじ境遇に、どこにでもある問題なんだなと感じさせられた。若いゆえに同じように苦しみ、同じように疑うところからも、サスペンスというより、問題提起みたいにとらえられた。

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2017/03/24

引きこもりともいえないような状態で暮らしていた将。 突然現れた祖父・和馬によって拉致され母の実家に連れてこられた。 二人だけの奇妙な同居生活が始まり、将はこれまでの生活では考えられなかった出来事に遭遇していく。 老人介護がひとつの大きなポイントになっている。 将や健太の祖母への思...

引きこもりともいえないような状態で暮らしていた将。 突然現れた祖父・和馬によって拉致され母の実家に連れてこられた。 二人だけの奇妙な同居生活が始まり、将はこれまでの生活では考えられなかった出来事に遭遇していく。 老人介護がひとつの大きなポイントになっている。 将や健太の祖母への思いは、そのまま両親との希薄な関係のうえに成り立っている。 互いに理解することを諦めてしまったのか、それとも最初から寄り添う気持ちがなかったのか。 精神的にいっぱいいっぱいだとなかなか周囲にまで気が回らない。 それほどまでに介護とは大変なものなのだろう。 引きこもりっぽい生活を送りながら将は何を考えていたのだろう。 読み進んでいくと彼の思いが少しずつ見えてくる。 ひとつずつ前に進む、ひとつずつ自分が出来ることをこなしていく。 それによって自分が変わるだけではない。 確実に周りも変わっていくのだと物語は教えてくれる。 堂場さんには珍しい物語だなと最初は思った。 けれど読んでいくうちに「人は変われる。人は成長する」という堂場さんの思いが伝わってくる物語なのだと気づいた。 一歩踏み出す勇気、前に進む力。 そんなものを感じた物語だった。

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2016/07/10

警察ものかスポーツものの人という堂場瞬一氏が描いた人情もの? でもないか 警察OBの老人と引きこもりの孫がご近所トラブルを解決する話と書くといい話っぽいけど どうではなく、家庭の問題をぐさぐさとえぐってくる話であった 最後、主人公たち含めて周りの人は前向きになれたので、いつも後味...

警察ものかスポーツものの人という堂場瞬一氏が描いた人情もの? でもないか 警察OBの老人と引きこもりの孫がご近所トラブルを解決する話と書くといい話っぽいけど どうではなく、家庭の問題をぐさぐさとえぐってくる話であった 最後、主人公たち含めて周りの人は前向きになれたので、いつも後味の悪い事件だったぜ……と思ってしまう警察物より読後感は明るいものがあった

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2015/12/07

読了。堂場瞬一、共鳴。★★★★★ 自宅に引きこもりの21歳の男の元を祖父が訪れ自宅の小田原に連れてくる。 祖父は元警官で14年前に退職しているが、地元で防犯アドバイザーをして、地域からは慕われる存在。 男の家族はばらばら。母ー祖父の娘ーは、離婚後一人アメリカに行ってしまい、父は仕...

読了。堂場瞬一、共鳴。★★★★★ 自宅に引きこもりの21歳の男の元を祖父が訪れ自宅の小田原に連れてくる。 祖父は元警官で14年前に退職しているが、地元で防犯アドバイザーをして、地域からは慕われる存在。 男の家族はばらばら。母ー祖父の娘ーは、離婚後一人アメリカに行ってしまい、父は仕事以外関心がない。 祖父の近所で介護されている老人が亡くなったことに、そこの高校生が疑問を抱くき、祖父のところに相談に来る。 もう1つの事件と一緒に、祖父と男は真剣に向かいながら、家族のあり方を学んでいく。

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2015/06/08

今回は刑事物というわけではなく、元刑事の麻生とその孫(引きこもり)が街で起こっている事件を解き明かしていく話。 こういう家族今では多いのかもしれない。仕事で家族とかかわりあいが減り、ひきこもってしまう子供たち。 麻生のような、まずは身近な人たちとかかわり、犯罪を減らそうとい...

今回は刑事物というわけではなく、元刑事の麻生とその孫(引きこもり)が街で起こっている事件を解き明かしていく話。 こういう家族今では多いのかもしれない。仕事で家族とかかわりあいが減り、ひきこもってしまう子供たち。 麻生のような、まずは身近な人たちとかかわり、犯罪を減らそうという意識が皆に芽生えれば、突然人を刺す人もへっていくのではと思った。 自分もできることから。

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