君を送る の商品レビュー
最後はスッキリしないのが正直なところ。 とにかく周治にめちゃくちゃイライラ笑! 他にもイライラさせてくれる個性豊かなキャラクターが沢山登場しています。 主に深雪の目線で進んでいく展開なのですが、これが自分にはスッと入ってきて読みやすかった(長編ですが)。後半に色んな波乱が畳み掛け...
最後はスッキリしないのが正直なところ。 とにかく周治にめちゃくちゃイライラ笑! 他にもイライラさせてくれる個性豊かなキャラクターが沢山登場しています。 主に深雪の目線で進んでいく展開なのですが、これが自分にはスッと入ってきて読みやすかった(長編ですが)。後半に色んな波乱が畳み掛けてきて、100頁以上を一気に読み進めて読了しました
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染谷通商、社長の提案した新規事業への参入に反対したとして、営業部長・矢沢が退職することになった。入社当時から矢沢に世話になった深雪は送別会をやろうと決心し、社内の人たちに声をかけてみるも賛同者が得られない。 深雪の同僚、恋人、矢沢の家族等々、様々な登場人物が絡まって、赤川次郎の...
染谷通商、社長の提案した新規事業への参入に反対したとして、営業部長・矢沢が退職することになった。入社当時から矢沢に世話になった深雪は送別会をやろうと決心し、社内の人たちに声をかけてみるも賛同者が得られない。 深雪の同僚、恋人、矢沢の家族等々、様々な登場人物が絡まって、赤川次郎の世界だなと思う。 読み終えた後、「君を送る」というタイトルに改めて感じ入った。
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赤川次郎『君を送る』(角川文庫)読了。 社長の逆鱗に触れて辞職に追い込まれた矢沢(営業部長)。入社時にミスをカバーしてくれて以来、矢沢を慕う23歳の深雪。 ワンマン経営だからこそ起こる人間模様。そして深雪の弟、周治にかかわる三角関係と深雪の立場。 赤川次郎なのでミステリをイメージ...
赤川次郎『君を送る』(角川文庫)読了。 社長の逆鱗に触れて辞職に追い込まれた矢沢(営業部長)。入社時にミスをカバーしてくれて以来、矢沢を慕う23歳の深雪。 ワンマン経営だからこそ起こる人間模様。そして深雪の弟、周治にかかわる三角関係と深雪の立場。 赤川次郎なのでミステリをイメージしていたが、昭和の香りが漂う小説だった。ちなみに単行本の初版は1995年なので、まだまだ昭和を引きずっている時代かな。 ひとことでいえば、1980~90年代に流行ったトレンディドラマ風。 読みやすくそれでいて随所に美しい表現がちりばめられている。 たとえば、退職が決まった矢沢との二人っきりの食事会に誘われた深雪が、ほんの些細な行き違いから矢沢夫婦の食事の現場を目撃した場面の深雪の心情。 「充たされていながら虚しく、幸せでありながら寂しかった。」[p.365] くーっ。 ちなみに表紙にはFarewell My Bossと書いてあるので、ここでの「君」は深雪ではなく矢沢を指すのかもね。
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