模倣犯(下) の商品レビュー
軽くさくさく読めるんだけど、犯人のサイコパスっぷりとセバスチャンとの因縁が伝わってこない。 いや、そこが深く書かれたらこう軽くは読めないってのは分かるんだ。 分かるんだけど、そちらの方が好みなのでどうしても点が辛くなってしまう。 そこをカバーする疾走感がもっとあればとも思うんだけ...
軽くさくさく読めるんだけど、犯人のサイコパスっぷりとセバスチャンとの因縁が伝わってこない。 いや、そこが深く書かれたらこう軽くは読めないってのは分かるんだ。 分かるんだけど、そちらの方が好みなのでどうしても点が辛くなってしまう。 そこをカバーする疾走感がもっとあればとも思うんだけどな…。
Posted by
シリーズ2作目。 前作で明らかになった事が今回の重要なキーポイントとなっている為、1作目から読んだ方が良いかと思います。 かつてセバスチャンが逮捕したサイコパスの殺人鬼・ヒンデの模倣と思われる連続殺人が発生。 今作もセバスチャンは無理やり捜査チームに参入しようとするのですが、今...
シリーズ2作目。 前作で明らかになった事が今回の重要なキーポイントとなっている為、1作目から読んだ方が良いかと思います。 かつてセバスチャンが逮捕したサイコパスの殺人鬼・ヒンデの模倣と思われる連続殺人が発生。 今作もセバスチャンは無理やり捜査チームに参入しようとするのですが、今作ではセバスチャンは仕事を得、人生を取り戻そうとあがいています。 悲しみの底から這い上がろうとする姿には、傍若無人な過去を分かっていても応援したくなる。頑張れセバスチャン! が、せっかくセバスチャンが前向きになったその矢先に、これまでの軽薄な行動のしっぺ返しを食らうような状況に陥りなんとも歯痒い。 サイコパス殺人鬼とセバスチャンの対決という状況にはワクワクしましたが、捜査チームやハラルドソンが甘すぎてちょっと物足りなかったです。 とはいえ、セバスチャンが孤立し追い込まれていく様はもどかしく、終盤の攻防は手に汗握りつつも、切ない。 セバスチャンの株が上がる一方で、捜査チームなどの面々の印象は大変悪い。周囲の人間はセバスチャンを無法者と責めますが、おまえたちも大概だよ、と思わずにはいられませんでした。 このシリーズは事件を通して登場人物たちを描いた群像劇ですが、今のところキャラクターに比重が置かれているように思います。警察小説の重厚さも個人的にはもっと欲しい。 しかし、次作に向けての布石も打たれ、続きが気になる終わり方。 ほっと一息ついたところで、雲行きが怪しくなる緊迫感に期待が膨らみます。 そして、ダメダメだけれどもなぜか憎めないハラルドソンは今作でもいろんな意味で大活躍。彼が今後どうなってしまうのかも気になるところです。 新たに登場したエリノールは不気味で強烈なキャラクターでした。果たしてセバスチャンの救世主となるのか、疫病神となるのか。
Posted by
スウェーデン、犯罪心理学捜査官セバスチャンシリーズ早くも2作目。もう文句なしの面白さ。でも、それぞれの登場人物に安定感を求めてはいけない。セバスチャンは相変わらす自己中心的で性格悪いし、ヴァニヤは頑固で負けん気が強い。他の人たちもそれぞれ厄介事を抱えている。 さらに今回の犯人は...
スウェーデン、犯罪心理学捜査官セバスチャンシリーズ早くも2作目。もう文句なしの面白さ。でも、それぞれの登場人物に安定感を求めてはいけない。セバスチャンは相変わらす自己中心的で性格悪いし、ヴァニヤは頑固で負けん気が強い。他の人たちもそれぞれ厄介事を抱えている。 さらに今回の犯人は手強い。2作目でもうこんなの出していいの?と思うくらい、セバスチャンを追い詰めていく。次作も楽しみ。
Posted by
面白さは前作の方が… 読むのに珍しく時間がかかったですよ、セバスティアンのムチャクチャさがかなり弱いようにも… 最後に、次回作に繫がるように作っているところは上手いですね 犯人の異常さ、もう少し細かく描写してほしいところですね 前作の方が面白かったように思います
Posted by
一気に読破。何となく展開が読めてしまうがそれでもおもしろい。 最後の大物対決はもう少しいろいろあるかと思ったけど。 次作への伏線があって楽しみ
Posted by
1作目よりも面白い。はるかに面白いと言っても良い。1作目の最後の一撃で明らかにした事実をこの2作目では発展させ、メインの事件(主人公セバスチャン・ベリマンが過去に逮捕したサイコキラーが登場する)に密接に関わらせて物語が進む。さらにセバスチャンと殺人捜査特別班の面々の人間関係とそ...
1作目よりも面白い。はるかに面白いと言っても良い。1作目の最後の一撃で明らかにした事実をこの2作目では発展させ、メインの事件(主人公セバスチャン・ベリマンが過去に逮捕したサイコキラーが登場する)に密接に関わらせて物語が進む。さらにセバスチャンと殺人捜査特別班の面々の人間関係とそのドラマが加わって、上巻はクスクス笑いながら読み、下巻は一気読みせざるを得ないサスペンスが盛り上がる。 作者のミカエル・ヨートとハンス・ローセンフェルトは脚本家出身。今回も最後をさらに続きが気になるエピソードで締めくくっているのはテレビの連続ドラマを思わせる。テレビドラマ的というと、悪口にしかならないのが普通だけれど、この2人の作者はそのメリットを上手に取り入れて長い物語として構築していくつもりのようだ。だからこのシリーズ、必ず1作目から読まなくてはいけないし、2作目以降は物語の細部を紹介できない。3作目と4作目を早く読みたい。
Posted by
四件の殺人事件の被害者全員が、過去にセバスチャンと関係をもっていた。犯人の狙いはセバスチャン本人なのか? スウェーデンで人気の脚本家コンビが放つ、シリーズ第二弾。
Posted by
- 1
- 2