言うて暮しているうちに の商品レビュー

竹本住大夫(著者),和多田勝(著者)

2010/09/15

モノローグ風の聞き書きを学ぼうと、
竹本住大夫師に関する本を手に取った。

いい淀みや反復、もしかしたら、いいまちがいなど、
あったであろうものは、もちろん省かれていたし、
どこまでが住大夫師のことばなのかわからないけれど、
こんなふうに話すのかなと、あれこれ想像できたし、
人となりには、少しふれることができたような気がする。
ポイントは、フィルターの信頼性なのかも。

インタビューの勉強に選んだ本だったけれど、
住大夫師の芸に対する思いに、心打たれた。
自分はまだ、さらけ出していないというところ。
おそらく今も、精進を続けているであろうことにも。