どこからそう思う? 学力をのばす美術鑑賞 の商品レビュー
アート鑑賞を通して、観察・推理・説得・集中の力を養う学習法が紹介されている。集団学習を前提としているが、個人でも十分に応用できる内容だろう。 ただし、この書籍の主要な内容は、この学習法を学校教育にどう取り入れていくか?であり、そもそもが教育者に向けて書かれている。 僕としては、生...
アート鑑賞を通して、観察・推理・説得・集中の力を養う学習法が紹介されている。集団学習を前提としているが、個人でも十分に応用できる内容だろう。 ただし、この書籍の主要な内容は、この学習法を学校教育にどう取り入れていくか?であり、そもそもが教育者に向けて書かれている。 僕としては、生徒の可能性を信じ、かつ尊重する著者や教師たちの態度に、自伝じみた面白さを覚えたが、教育に興味のない人にとってはかなり退屈かもしれない。
Posted by
アートを題材に、自ら考えながら鑑賞する力を育成する教育方法 VTS: Visual Thinking Strategies の解説。アートの文脈でアートを考える普通の意味でのアートの本ではなく、基本的には教育の本である。 なので、美術鑑賞以外でもVTSを使う話へと展開していく。 ...
アートを題材に、自ら考えながら鑑賞する力を育成する教育方法 VTS: Visual Thinking Strategies の解説。アートの文脈でアートを考える普通の意味でのアートの本ではなく、基本的には教育の本である。 なので、美術鑑賞以外でもVTSを使う話へと展開していく。 ファシリテータは、下記の三つの問いかけを鑑賞者に仕掛けていく。 1. この作品の中で、どんな出来事が起きているでしょうか? 2. 作品のどこからそう思いましたか? 3. もっと発見はありますか? 鑑賞者の発言をパラフレーズし、リンクをつけながら議論を深めていく。 この時、普通の意味での作品の背景知識や解釈を押し付けないことが肝心。 美術を教えるのではなく、美術を通じて考えること、考えを語ることを教えるための方法なのである。
Posted by
- 1
- 2