ヘレン・ケラー の商品レビュー
[墨田区図書館] もっとも早くに知ったはずの偉人の一人、ヘレン・ケラー。息子はどこまで読んだのか、見流しただけだったから意識せず、気づかなかったのかもしれないけれど、この偉人伝はこれまでの(まんがの)ヘレン・ケラー伝とは一味違って感じた。 ヘレンの生い立ちは簡潔に、ヘレンとサ...
[墨田区図書館] もっとも早くに知ったはずの偉人の一人、ヘレン・ケラー。息子はどこまで読んだのか、見流しただけだったから意識せず、気づかなかったのかもしれないけれど、この偉人伝はこれまでの(まんがの)ヘレン・ケラー伝とは一味違って感じた。 ヘレンの生い立ちは簡潔に、ヘレンとサリバンの二人三脚の人生に焦点をあてて語るのはよくあることだし、サリバンの協力あってこそ、ヘレンが勉学を極めたことも紹介されることは多いが、ヘレンが作家であったこと、そして社会運動家(一時は本人の理想論から社会主義者)であったことは、今回初めて知った。 彼女の講演活動などは知っていたつもりだったけれど、単に障害者のためとかではなく、「自由で平等な社会」を理想とした活動をしていたという主義は知らなかったし、そもそも11歳の時に起きた、童話の盗作疑惑などというものも驚きだった。確かに障害によって現実を全て知ることなくいたために掲げられ、持ち続けられた理想かもしれないけれど、全くの非難や妨害がなかったわけではないし、その理想と信念を貫き続けた人として、凄い人だと、改めて思った。 キング牧師よりも先に生れ、活動していた社会活動家。彼女への意識は、この本で新たにそう変わった。韓国でのヘレン・ケラーの立ち位置がそうなのか、この本(シリーズ、作者)だからそうなのか?わからないけれど、シリーズの他の本も読ませてみよう。
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