下鴨アンティーク アリスと紫式部 の商品レビュー
下鴨アンティークだが、特に古美術の店の話ではない。 舞台は京都。 古い着物の話で、普通の骨董品の話ではなく、魔法のような幽霊のような、ありえない出来事が起こり、それを解決していく話。 着物と、和歌や古典文学が絡んだ話で、ライトノベル。 女子中高生に好まれそうなライトノベルです。
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着物を着たくなった。美味しいものもたくさん出てくるし、文学も骨董も……なんて盛りだくさんなんだ!全く予想外に面白かった。描写も良かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
風に立つライオンの後に読んだので軽過ぎて予定調和で、うざい若者って感じがしてどうも苦手。 少し軽い本を読みたいときなら満足できたかも。 続編読みたくないけど借りちゃってるので読まないわけにもいかない。
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柄が変わる着物や泣き声がする着物など、祖母が残した曰くつきの着物を、孫の鹿乃がその謎を解いて元に戻そうとするお話。身近な京都が舞台なので、親しみやすさもあり、はんなりとした雰囲気もよかった。次も読んでみようと思うくらいには面白かったです。鹿乃がやってる、テーマを決めて着物をコーデ...
柄が変わる着物や泣き声がする着物など、祖母が残した曰くつきの着物を、孫の鹿乃がその謎を解いて元に戻そうとするお話。身近な京都が舞台なので、親しみやすさもあり、はんなりとした雰囲気もよかった。次も読んでみようと思うくらいには面白かったです。鹿乃がやってる、テーマを決めて着物をコーディネイトするっていうのに憧れるなぁ。着物なんぞ一枚も持ってないけども・・・。
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「下鴨」って、いい名前ですよね、なんか。 森見さんの小説にもよく出てくるし、「下鴨茶寮」ってお店もなんか入りたくなっちゃう(笑) なのでこの「下鴨アンティーク」も、最初は完全に名前で手に取りました。 私は本当は、非現実的というか、この話でいえば着物から泣き声が聞こえるとか、そ...
「下鴨」って、いい名前ですよね、なんか。 森見さんの小説にもよく出てくるし、「下鴨茶寮」ってお店もなんか入りたくなっちゃう(笑) なのでこの「下鴨アンティーク」も、最初は完全に名前で手に取りました。 私は本当は、非現実的というか、この話でいえば着物から泣き声が聞こえるとか、そういうのあんまり好きじゃないんですが、これはなぜかすんなり読めるんです。 悪い人が全然出てこないからかな。 源氏物語とかシェイクスピアとかの文献を紐解いて……という内容なので、ちょっと「ビブリア」を思い出します。 オレンジ文庫って割と低年齢向けのシリーズなので、若い子たちがこれを読んで、次に源氏物語に興味持って読んでみたりとか(まずは「あさきゆめみし」あたりから)するといいな、なんて思います。 ここに出てくる着物もそうだけど、鹿乃や慧が作る料理もおいしそうで、そんな食卓を想像するのもまた楽しいです。
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アンティーク着物にまつわる話、というところに興味をひかれつつ、軽いお話かな?とあまり期待せずに購入。京都は下鴨を舞台に、祖母が遺した着物に関する謎を解決していくお話。テーマに沿った着物の描写や、同居人の准教授が小出しにする蘊蓄にあっという間に引き込まれる。続編も期待大。
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古典文学・文化、ファッションが好きな方にはたまらない一冊だと思います。 また、サクサク読めるので、時間はたくさん取れないけど本が読みたい時にいいかと思います。 虫干しした着物にまつわる謎を解いていくのですが、ファンタジーにはいるのかな?分類はわからないけど穏やかに謎解きが進むほ...
古典文学・文化、ファッションが好きな方にはたまらない一冊だと思います。 また、サクサク読めるので、時間はたくさん取れないけど本が読みたい時にいいかと思います。 虫干しした着物にまつわる謎を解いていくのですが、ファンタジーにはいるのかな?分類はわからないけど穏やかに謎解きが進むほっこり感に癒されました。 源氏物語の車争いが出てきた時、古典好きの私はテンション上がりました。 着物には詳しくないけど、物語の鍵の着物も主人公が着る着物も想像すると楽しくなりました。
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着物好き、猫好き、国文学好き、京都好きの人には是非!…という帯紙惹かれました。 鹿乃がお祖母ちゃんからの宿題を読む場面。お祖母ちゃんの結婚当時の心情が今の自分自身の恋愛と似ているなんて共感しながら読みました。いつもと違う自分が違和感でしかなかったんですけれど、恋愛に対して厭だと...
着物好き、猫好き、国文学好き、京都好きの人には是非!…という帯紙惹かれました。 鹿乃がお祖母ちゃんからの宿題を読む場面。お祖母ちゃんの結婚当時の心情が今の自分自身の恋愛と似ているなんて共感しながら読みました。いつもと違う自分が違和感でしかなかったんですけれど、恋愛に対して厭だと思うのは自分だけじゃないんだ…とお祖母ちゃんの葛藤する気持ちが反芻しながら、安堵していきました。 恋愛感情の共感もあり、サンルームの場面はお恥ずかしながら泣いてしまいました。
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アンティークのお着物に残された、過去の持ち主の 心残りを着物の柄などを手がかりにして解決してゆくファンタジー。最近の紹介文はすぐミステリという言葉を使いたがるが、ミステリと言うには謎解き要素の薄いものが多い。 これもその一つで、確かに着物の由縁や見立てを駆使して人の心を解くのだ...
アンティークのお着物に残された、過去の持ち主の 心残りを着物の柄などを手がかりにして解決してゆくファンタジー。最近の紹介文はすぐミステリという言葉を使いたがるが、ミステリと言うには謎解き要素の薄いものが多い。 これもその一つで、確かに着物の由縁や見立てを駆使して人の心を解くのだけれど、ミステリとはちょっと違う。和風の心理ファンタジーと名付けたほうが良い。 旧華族の野々宮家の令嬢鹿乃は、古美術商の兄と大学の准教授の青年とともに暮らす高校生。レトロな洋館に住み、祖母の遺したアンティーク着物を纏いながら、穏やかな日常を送っている。ところがここにある着物、どれも普通の着物ではなく「声」を発したり柄が普通でなかったりと曰くがある。怪奇現象を起こすこの着物に残った持ち主の心残りを解決することに、鹿乃はなるのだが…というお話。 素敵で閉鎖的な住まいがまず、自分だけの理想の世界だし、着物の描写がなんとも美しい。手触りの柔らかさや絹の冷たい滑らかさが思い起こされる。実際の着物の写真なども眺めて想像力を増して読むと更に楽しいだろう。 お能に和歌にお着物に、旧華族の家柄。そして鹿乃を守るような素敵な青年たち。淡い恋。こんな立場になってみたいものだわと憧れる道具立て。古風で、上品な明治以降の小説世界を、現代の読みやすさで仕立て直したオトナ女子もOKな少女小説だと思う。 出てくる生活感がおっとりと優雅で、文章も淡々とあわい感じ。細かい所までそういう意識が張り巡らされて言葉遣いも徹底した京都のお屋敷言葉。和モダンの上品な令嬢の暮らしを疑似体験して楽しんだり、このお話の主人公である着物の美しさを堪能したりするには、いい。一時の夢の世界を、手箱をあけてみている。そんなおはなしだった。 持ち味とはいえさらりと読みすぎたかなと思わせる文体なのでちょっと読み応えには欠けるかも。道具立てを堪能するお話なのでこれはこれでいいのか。ちょっとだけ物足りないので星3つ。
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さくっと読めるいいお話。祖母がなくなり1年が経ち蔵から出した着物から不思議な事が起きて謎を解明する3人。普段から着物を着ている鹿乃が可愛い、だけでなくしっかりしているので見習いたい。兄は普段だらけているのにやることは一応やるイケメン世渡り上手で、その世渡り術をわけてもらいたい。同...
さくっと読めるいいお話。祖母がなくなり1年が経ち蔵から出した着物から不思議な事が起きて謎を解明する3人。普段から着物を着ている鹿乃が可愛い、だけでなくしっかりしているので見習いたい。兄は普段だらけているのにやることは一応やるイケメン世渡り上手で、その世渡り術をわけてもらいたい。同居している慧もイケメンで頭脳明晰で脳を取り換えてもらいたい・・ちょっとうらやましいお宅です。繋がった短編がいくつか入っていて、ちょこっとファンタジーな部分があり、でも違和感なく読めました。京都にまた行きたくなります。
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