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耐震構造解析 第3版 の商品レビュー

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2024/07/20

筑波大学の大学院科目「振動学特論」(第1~3,5~6章)、「耐震工学特論」(第4,7~10章)の教科書。 一次元波動・振動の決定版。 現実の三次元の構造物を落とし込むモデル化から始め、非線形系のモード解析まで一冊にまとまっている。一部に面内運動も取り上げられるものの焦点を当てて...

筑波大学の大学院科目「振動学特論」(第1~3,5~6章)、「耐震工学特論」(第4,7~10章)の教科書。 一次元波動・振動の決定版。 現実の三次元の構造物を落とし込むモデル化から始め、非線形系のモード解析まで一冊にまとまっている。一部に面内運動も取り上げられるものの焦点を当てて詳しく、一次元の振動の性質が理解できる。例題では各章共通して2階建て構造を扱い、一貫性のある工夫がなされている。 弾塑性による非線形振動に詳しく、建築に限ることなく分野によらず役立つだろう。理論的な解説が非常に丁寧で、近似した結果だけでなく背景もわかって良い。振動モード解析の減衰の扱いも一歩進んで理解できた。ニューマークのエネルギー一定則と変位一定則の理論的解釈にも言及する。 図や数式は適度な大きさで見やすい。フーリエ解析の説明は今のところ本書が一番わかりやすい気がする。 目次 1.1自由度系の線形応答 2.多自由度系の線形応答 3.応答の数値解析 4.弾塑性応答 5.フーリエ解析 6.ランダム振動 7.地震動の性質 8.地盤の振動 9.建物の地震応答解析 10.建築物の耐震性

Posted byブクログ