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美しすぎる大家さん の商品レビュー

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ヒロインを母娘の2人に絞ったことで生じた官能要素の増大

ここ最近の過去作品と比べて構成をシンプルにしたことで官能描写に費やす割合が増した内容と言えるのではなかろうか。天然気味なおっとり母に勝気でツンデレ風味な娘というキャラ設定は元より「また母娘かよ」といった指摘もしたくなるところだが、一時期より俄然良くなったとの印象を得た作品だった。...

ここ最近の過去作品と比べて構成をシンプルにしたことで官能描写に費やす割合が増した内容と言えるのではなかろうか。天然気味なおっとり母に勝気でツンデレ風味な娘というキャラ設定は元より「また母娘かよ」といった指摘もしたくなるところだが、一時期より俄然良くなったとの印象を得た作品だった。 最近の「黒本」では割と区切っている方と思われる全8章+エピローグの章立て。包容力があって慈悲深さと慎み深さのある大家さん(母)との関係が先に始まるのだが、続く第二章では早くも想いが溢れ、箍も外れてしまったかのような爛れた密戯に突入していたのは良かった。娘に隠れて逢瀬を繰り返しているいやらしさがあり、そのために自室以外で交わるシチュエーションにも社会人(外回りの営業)という主人公の設定が活かされていた。 しかし、それでも出歯亀的に気づかれるのが「黒本」のお約束であり、第三章からは娘のターンとなる。あれだけお淑やかだった母が乱れ溺れたことに反発含みの疑問と興味を抱くのは良かったが、続く第四章への流れについては安直な構成と揶揄することもできつつ個人的には母娘揃って同じ穴のムジナのようで微笑ましかった。 そして、これまでの巽作品ではクライマックスに相当する場面が第五章で早くも登場してくる。今回は各章がコンパクトでサクサク進むこともあって展開が早い印象なのだが、ここでこうなると、むしろその後がどうなるかとの期待が沸いた。しかし、その後は母娘2人しての主人公(とそのムスコ)の奪い合いがずっと続いただけだった。しかもダブルでのお口奉仕やパイズリばかりで実に勿体ない感じ。騎乗位の「おしくら饅頭」も楽しくはあったが、これも繰り返されては少々萎える。 この第六章からエピローグに至るところで物語または官能のどちらかでもいいから何かしらの捻りがあればと思えてならない、そんな読後感となったのが残念である。

DSK