エントロピーをめぐる冒険 の商品レビュー
I兄さんおススメの熱力学本。水車だろうが熱機関だろうが、普遍的なことは何かを突き詰めて考えた天才たちの物語だ。ギブスの論文出版をエール大紀要の編集委員たちも困り果てた話や、カルノーの論文の原本に当たれないなど、アカデミアのこぼれ話としても大変に面白い。それでも、人類が何度見失いそ...
I兄さんおススメの熱力学本。水車だろうが熱機関だろうが、普遍的なことは何かを突き詰めて考えた天才たちの物語だ。ギブスの論文出版をエール大紀要の編集委員たちも困り果てた話や、カルノーの論文の原本に当たれないなど、アカデミアのこぼれ話としても大変に面白い。それでも、人類が何度見失いそうになっても、やはり凄いものは何とかして残ってきたんだという厳然たる事実と、それを成した科学者たちの営みに敬意しかない。
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057361
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鈴木炎『エントロピーをめぐる冒険』。「エントロピー」をテーマに、科学史も含めて解説されてておもしろかった。エントロピー、取り得る状態の数なのね。でも、説明が比喩満載で、その比喩で説明するものだから、逆にわからなかったところもけっこうあった。つぎは統計力学の本を読むといいのだろう。
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エントロピーに挑戦、2冊目。 科学読み物として面白かった。 エントロピーは相変わらず?だが、 なんとなく掴めてきた気がする。 科学の進歩を世界史に絡めて書かれており、 科学読み物一般としても面白いと思う。
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エントロピーとはなにかを問い求める旅の手引書。乱雑さ。分子の順列組み合わせの総数の桁数。分かったような分からないような気持ち(汗)。再読が必要かな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私はエントロピーに関しての理解の補助になると考え本書を手に取りました。 たしかにエントロピーの概略の説明はあります、ただそれをまだ私は十分理解できるレベルに達していなかった…ということが理解できました。 ただ、エントロピーにまつわる化学史的な記述は大変興味深いものもありその部分には引き込まれました。特にサディ・カルノーの 【引用初め】 「知っていることは最小限を語れ。知らないことは沈黙せよ。」 【引用終わり】 という言葉は私は非常に共感し、私自身もそうありたいと思います。
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エントロピーについてはみんな口を揃えてよくわからんという。確かにつかみどころがないよなあ。どこをとっかかりにすれば良いのか...
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カルノー、ボルツマン、ギブズらはいかに闘い、自然が隠しもつ神秘を見つけだしたのか?彼らの試行錯誤を追体験することで、エントロピーを理解しよう。
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熱力学を学習し終え、統計力学を今、学んでいる私にとって、とてもタイムリーで、目から鱗の連続だった。 人間模様も興味深い。理論的なつながりは分かっても人間的なつながりが分からない場合が多いからだ。 ・カルノー:熱から仕事の変換には限界がある。ジュール:熱と仕事は等価。この矛盾を...
熱力学を学習し終え、統計力学を今、学んでいる私にとって、とてもタイムリーで、目から鱗の連続だった。 人間模様も興味深い。理論的なつながりは分かっても人間的なつながりが分からない場合が多いからだ。 ・カルノー:熱から仕事の変換には限界がある。ジュール:熱と仕事は等価。この矛盾をエントロピーの概念でクラジウスが乗り越えた。 ・二つのエントロピーの定義の違いは、〈温度〉とは何か、を問うている。熱の流れを理解するために温度が生まれた。 ・ヘルムホルツの自由エネルギーの意味。反応の進む方向の見極めができる。 ・エンタルピーの意味。圧力による仕事を繰り込む。ギブスの自由エネルギーも同じ。
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いやあ、文系人間には難しいよ。 挿入されてるイラストがまた判りにくいのがどうかと思うなあ。 エントロピーの展開の歴史、キーになる人間を取り巻いて展開するのはいいと思うんだけど。
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