「講談社の絵本」の時代 の商品レビュー
「講談社の絵本」。昭和11年〜17年にかけて発行されたシリーズだ。 表紙にもなっている「國史繪話」が著者の原体験となり歴史作家になる。 その絵本シリーズを通じた著者の幼年期の時代を描いたもの。主な舞台は名古屋。 昭和といっても、僕が知る終焉期の昭和と、10年代の昭和はまるで...
「講談社の絵本」。昭和11年〜17年にかけて発行されたシリーズだ。 表紙にもなっている「國史繪話」が著者の原体験となり歴史作家になる。 その絵本シリーズを通じた著者の幼年期の時代を描いたもの。主な舞台は名古屋。 昭和といっても、僕が知る終焉期の昭和と、10年代の昭和はまるで違う。しかしよくもこんな昔のことが綺麗に出てくるものだ。 この講談社の絵本には「子供が良くなる」というキャッチがつけられている。いわゆる偉人の話も多い。娯楽が多様化していない時代、子どもたちにはずいぶん影響があっただろう(良くなる、ってのもすごいけどさ)。多様化がいい、というのが昨今の言説だけど、こういうのも悪くないかな、なんて思った(けど、時代は軍国主義まっさかり)。 僕の幼少期のほうが著者よりずっと最近だが、いろんなことをさっぱり覚えていない。当然講談社の絵本もなかったので、やるとすれば学研のひみつシリーズ、だろうか。なんて戯れ言はともかくとして、経験したことのないはずの時代にひどく郷愁を覚える。僕も歳をとったのだ。
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思っていた内容と違ったので少々がっかり。絵本の参考になる絵がもっとあればよかったけれど、そもそも絵本とはそんなに関係ないような気もした。長峯氏の思い出、記憶のエッセー。
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