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散り椿 の商品レビュー

4.2

68件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

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2024/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2024.1.4 読了  扇野藩シリーズ②だが前後作と関連なし。 新兵衛と藤吾という擬似親子のふれあい、新兵衛と篠との夫婦愛、藤吾と美鈴の初々しい恋、平山道場の四天王と呼ばれた仲間の友情、はたまた蜻蛉組という隠密組織も出てきて既視感のあるお家騒動が展開される。見所は盛り沢山だがうまい具合に話がまとまってゆく。 "散る椿は残る椿があると思えばこそ見事に散っていける"という言葉が印象的。

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2023/12/27

瓜生新兵衛は、かつて上役の不正を訴えたが認められずに、藩を追われた。 妻の死に際に、新兵衛に対して故郷に戻ってして欲しい事があるとお願いする。正反対の願いであったが、新兵衛に生きて欲しいとの気持ちからの願いであった。 散る椿は残る椿があると思えばこそ見事に散っていけるのだ。 まさ...

瓜生新兵衛は、かつて上役の不正を訴えたが認められずに、藩を追われた。 妻の死に際に、新兵衛に対して故郷に戻ってして欲しい事があるとお願いする。正反対の願いであったが、新兵衛に生きて欲しいとの気持ちからの願いであった。 散る椿は残る椿があると思えばこそ見事に散っていけるのだ。 まさに名作である。

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2023/12/20

読み進めるうちに関係者の過去が明らかになってきて続きが気になる。一気に読んでしまった。小説を多産している方なので別のものも読みたい。 お名前を拝見しててっきり女性かと思っていたが男性とのこと。登場人物の心の機微を丁寧に描いており女性目線かと勝手に思い込んでいた。 面白かった。

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2023/10/19

瓜生新兵衛が、かつての上司の不正を訴えたが認められずに、藩を追われる。そして妻の篠とともに故郷を離れることとなる。それから18年後、亡き妻の願いを叶えるために新兵衛は故郷へ戻ってきた。 新兵衛と藤吾との育まれていく絆、平山道場の四天王と呼ばれた仲間たちとの友情、采女と篠との複雑...

瓜生新兵衛が、かつての上司の不正を訴えたが認められずに、藩を追われる。そして妻の篠とともに故郷を離れることとなる。それから18年後、亡き妻の願いを叶えるために新兵衛は故郷へ戻ってきた。 新兵衛と藤吾との育まれていく絆、平山道場の四天王と呼ばれた仲間たちとの友情、采女と篠との複雑な想い、新兵衛と篠との夫婦愛、様々な人間模様が誠実さを含めて描かれている。 『散る椿は残る椿があると思えばこそ見事に散っていけるのだ』切ないながらも、武士として生きた天晴れな物語である。

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2023/09/06

#読書記録 2023.8 #散り椿 #葉室麟 扇野藩で続く不審死の真相を追うミステリ要素を縦糸に、新兵衛のただまっすぐな妻への思いや剣術仲間の男たちの友情、若者の成長等の人間模様を横糸に。 葉室さんの描く夫婦愛は本当に心に沁みるので、定期的に補充したくなるよ。 #読書好きな...

#読書記録 2023.8 #散り椿 #葉室麟 扇野藩で続く不審死の真相を追うミステリ要素を縦糸に、新兵衛のただまっすぐな妻への思いや剣術仲間の男たちの友情、若者の成長等の人間模様を横糸に。 葉室さんの描く夫婦愛は本当に心に沁みるので、定期的に補充したくなるよ。 #読書好きな人と繋がりたい #読了

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2023/04/29

「散り椿」という題名に惹かれて葉室さんの時代小説を初めて手に取った。 長く世間を渡るほど、世の中は綺麗ごとばかりではないと身をもって知ることになる。 ずいぶん昔にどこかへ置いてきしてしまった主人公の一本気な生き方が清々しい。 「散る椿」の意味を知ることになる結びに胸が詰まる。 再...

「散り椿」という題名に惹かれて葉室さんの時代小説を初めて手に取った。 長く世間を渡るほど、世の中は綺麗ごとばかりではないと身をもって知ることになる。 ずいぶん昔にどこかへ置いてきしてしまった主人公の一本気な生き方が清々しい。 「散る椿」の意味を知ることになる結びに胸が詰まる。 再読本に入れる。

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2023/04/15

相手を想うが故に、哀しい方へ行ってしまう。以前拝読した雨宮蔵人シリーズでも和歌が良く出てましたが、この作品でも鍵となる和歌が出てきましたね。二つとも真実の意味の歌。藩内の陰謀と家族愛と恋愛と友情と。盛り沢山過ぎ。やっぱり葉室作品大好きです。

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2023/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中江有里解説 散り椿の意味するもの 目には見えない、手の届かない世界は確かにあるのだと思うだけで、生きる力が湧いてくる。散り椿はそんな小説だ 本書の登場人物は、誠実であろうとするゆえに生きづらさを抱え込む人が多い。誠実でありたい、と思っても世の中を渡るには、その誠実さが邪魔になることもある

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2022/12/29

とても美しい物語だった。 最初亡き妻の真意が分からず好きじゃなかったんだけれど、読み進めていくと段々と様々な事の裏側が見えてくる。 彼女の、そして彼らの一途な愛が痛いほど伝わってくる。 過去の事件の真相が徐々に分かってくるにつれて、彼らへの心情が二転三転していく。 誰が敵かと疑心...

とても美しい物語だった。 最初亡き妻の真意が分からず好きじゃなかったんだけれど、読み進めていくと段々と様々な事の裏側が見えてくる。 彼女の、そして彼らの一途な愛が痛いほど伝わってくる。 過去の事件の真相が徐々に分かってくるにつれて、彼らへの心情が二転三転していく。 誰が敵かと疑心暗鬼になったり、卑劣な手段に出る相手方にハラハラの展開もあって、始終面白く読めた。

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2022/10/23

Netflixで映画を見て、葉室麟作品を始めて読んだ。映画も良かったけどやはりこの原作の方がより深い味わいで良かった。葉室麟作品をこれから読んでいくことになるんだろうなという予感。

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