本なんて読まなくたっていいのだけれど、 の商品レビュー
小さな書店入ったら…… 店員さんがオススメしてくれるような感覚。 作者が本当に本好き、著者好きであるのが ひしひしと伝わってくる。 読んでて幸せになる文章が多かった。 P.13〜P.14 百人いれば、百通りの読み方が、そこにはある。 その本のどこに影響を受け、シンパシーを ...
小さな書店入ったら…… 店員さんがオススメしてくれるような感覚。 作者が本当に本好き、著者好きであるのが ひしひしと伝わってくる。 読んでて幸せになる文章が多かった。 P.13〜P.14 百人いれば、百通りの読み方が、そこにはある。 その本のどこに影響を受け、シンパシーを 感じるのかは完全に読者に委ねられている。 そう、本の読み方に正否はない。 つまり、書き手の言霊を読み込む自由を、読者は そのページをひらいた瞬間から獲得しているのだ。 もちろん、自らが本と対峙することが大前提ではある。 最近はインターネットで検索すれば、 あらゆる本のあらすじや結末、骨子、ミステリー小説 だったら犯人(!)などが丁寧にまとめられている 情報に接することができる。 本を読んだ気になるのも、本を読んだふりをするのも、 楽ちんな世の中。けれど、結局読書というのは、 書き手と読み手との一対一の関係からしか始まらない。 あなた自身がその本を読んで何を感じ、 心の何が動いたのか、に尽きると思うのだ。 本を読むことは、 数時間かけて空想の中を旅するだけではない。 読んだ本の一文でも一言でもいい、 ある言葉が読者の中に深く刺さり、血肉化し、 日々の実際的な生活に作用することが 大切なのではないかと僕は思っている。 速く、たくさん読み、 多くの情報に触れることばかりが奨励されているけど、 本当に重要なのはそんなことではない。 朝一〇分早く起きる気分になったとか、夕飯のレシピを 思いついたなんていう、些末な、けれども毎日を 形づくる積層の一部分に本が関わっていて欲しいのだ。
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本を読むと他の本が気になったり、前に読んだこと後ある本を思い出したりすることがあるのが読書の楽しみなんじゃないかと思った。
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ブックディレクター幅さんが、本の解説とそれにまつわるエピソードなどをつらつらと書き綴った本。 なんかね、すごい。やっぱり本を生業にしているからなのか、本に対する熱が半端なく読み手に迫ってくる感じです。 ますます本が好きになりました。読みたい本がたくさんだ。
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本を読む楽しさが伝わってきて、もっと本が読みたくなります。 →http://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-11976181722.html
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雑誌HUGE「Go!Book Store!」に載っていたエッセイは文章と見事にコラボレートしたページ全体の絵も良かった。あれがここには再現されなかったのが残念。
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タイトルに惹かれて手にとってみました。本と本の間にある深いテーマを探って、本棚を編集するブック・プロデューサーである幅さん。本のない場所に本棚を作り、編集するという考え方に驚かされました。 この本は幅さんがあちらこちらで書かれたものを集めたもの。難しく思う部分もありましたが、読ん...
タイトルに惹かれて手にとってみました。本と本の間にある深いテーマを探って、本棚を編集するブック・プロデューサーである幅さん。本のない場所に本棚を作り、編集するという考え方に驚かされました。 この本は幅さんがあちらこちらで書かれたものを集めたもの。難しく思う部分もありましたが、読んでいて心地よく、なるほどと思ったりするものもありました。奥深くにあるテーマに視点を持つって面白いな。いくつか気になる本もあったので読んでみたいし、幅さんの仕事も別に本になっているようなので、そちらも読んでみたい。
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幅さんの本を初めて読む。この人の文章好きだな。 こよなく愛する「自発的に不運なアーセナル」について語るときに、フランクルの『夜と霧』の一節を引いてくる、とか、嗚呼このセンスよ。
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本と向き合う仕事をしている人の話を聴く(読む)のは、常に刺激的。 本を読まない多くの人たちにとって、本を読むことがとても小難しく、敷居の高いコトになってしまっているとしたら、その誤解を解きたい。 本をもっとフランクにささやかな生活の一部としてそっと傍らに置いておけばいい。気が向い...
本と向き合う仕事をしている人の話を聴く(読む)のは、常に刺激的。 本を読まない多くの人たちにとって、本を読むことがとても小難しく、敷居の高いコトになってしまっているとしたら、その誤解を解きたい。 本をもっとフランクにささやかな生活の一部としてそっと傍らに置いておけばいい。気が向いたら数行、数ページ辿ってみるだけでいい。そんな風に思う。 に、しても幅さんの読書レンジはなんでこんなに広いんだろう。 とても自由に本の海を渡っているようで、羨ましい。
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