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続・12月の夏休み の商品レビュー

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2023/12/10

光村教科書 5年生紹介本の続編 「宇宙に一番近い場所」への旅行から一年経った。今年の12月の夏休みはお母さんも一緒に 被写体を見るとどこまでもどこまでも追いかけてしまうお父さんのタモツさん。普段は日本で忙しく忙しく忙しく働いていて、景色を見て自分を取り戻すお母さんのケイコさん...

光村教科書 5年生紹介本の続編 「宇宙に一番近い場所」への旅行から一年経った。今年の12月の夏休みはお母さんも一緒に 被写体を見るとどこまでもどこまでも追いかけてしまうお父さんのタモツさん。普段は日本で忙しく忙しく忙しく働いていて、景色を見て自分を取り戻すお母さんのケイコさん。小学生のケンタにいちゃんとミノリちゃん。今年の夏休みのクリスマスは一家揃って国立公園「フィヨルドランド」で山歩きをすることになった。 ニュージーランドには鳥がいっぱい。飛べない鳥もいる。  クリスマスツリーみたいな赤青緑色の飛べない鳥タカへ  飛べなくてのんびりしたオウムのカカポは、保護地域で見守られている   絶滅してしまったモア。大きいものは3メートルもあったんだって  くちばしで登山者のリュックも開けちゃうし、缶詰の中身も出しちゃう「盗賊鳥」のキ   そしてキウイ!家のことをやるニュージーランドの旦那さんは「キウィ・ハズバンド」っていわれるんだって でもタモツさん、ケイコさん、子供たちは山道でバラバラに。 去年で慣れたケンタとミノリは魚を捕まえたり山小屋に泊まったりしながら、お父さんとお母さんがいるはずの山小屋へ目指すことに。 === 一家はバラバラに過ごしていても心はしっかり繋がっているということが分かります。 …しかし私にはちょっとびみょー(-_-;) 素晴らしい景色や幻の鳥たちに出会うのですが、「自然にはいないはずの鳥」「絶滅した鳥」にも出会ったというのはちょっとやり過ぎというか、奇跡的な物を見すぎてその一つ一つがあまり盛り上がらない…(自分が経験できたら素晴らしいとは思います!) そしてこの一家も「大人の考える、理想的な独立した親子関係」に見えてしまうのよ。タモツさんは気が済むまでこのニュージーランドを探求する。ケイコさんは普段はビルや電車の日本で慌ただしく過ごし、そして「生きている景色」を堪能して生き返り、そして大好きな仕事をしに戻る。子供たちのことは放任(放置ではない)しながらも見守り自立できるように示している。子供たちはちゃんと親の教えが心に育っている。そしてこれからも自分で選択して生きていけるだろう。…ううん、「はぐれた時に戻ったり探したりするのではなくて、かならず行くだろう場所を目指して進む」はまだ分かることにするとして、「ここにいれば、はぐれた子供に会える」場所に留まらずそこから更に先に行っちゃう親、「缶を嘴でやぶってしまう鳥」のなかに子供残していく親って(見守ってるけど)さすがになんなのよ。ケンタとミノリはそれでも親の跡を一歩一歩進むけれど、私は(うちの子供は若干独特でして、幼い時から勝手に道を曲がって姿が見えなくなったり、親が歩いても着いてこなかったり、移動中にその場で硬直してコミュニケーションも拒絶となる性質で)読みながら変な動悸がしてしまいました…現代小説は苦手。自分と違いすぎて知らなければよかったことを知ってしまった気持ちになる。

Posted byブクログ